他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

辞書にもない意味を託すのだから難しいに決まっている

ぼーっとしないための現実逃避の一策として、「自分の子供にどんな名前をつけるか」を妄想する事がある。たま〜にやる。まだ見ぬ、それどころか顔を見るかどうかさえ不安になるレベルではあるが、自分に子供が産まれたら(男なので「産んでもらったら」かもしれないが)どんな名前をつけようかな、と思って考えてみると、それはもう全然決まらないので困る。そもそも普通の名前をつけたくないなと思っているひねた性根の持ち主なので、条理を逸脱しないギリギリのところまで許容範囲を広げた上で、さてこの綱渡りを向こうまで遂行するのはどんな名前かな、と思案する。こういう漢字を入れたい、こういう読みにしたい、こんなモチーフの名前にしたらどうか、などなど、考え出すと冗談抜きで次から次へと出てきて次から次へと「なんか違うな」と思ってしまい、それはもう全くと言っていいほど決めあぐねる。世の中の父母、そして私の両親は、よく私の名前をひとところに決めたものだと感心してしまう。適当に考えてあしらってよい選択肢ではない。子が一生背負う記号を、じゃあさてどんなものにしてやればいいのかと思うと、こんなのがいいかもしれないあんなのがいいかもしれないこの漢字を入れてこの読みだと不自然だから残念ながら却下……という円環をいつまでも描き続ける。ただの音声でただの文字なのだが、そのただのものを背負わせるのに、これほどの覚悟と決断力が必要だとは、なんだかんだ言っても親は強いのかもしれない。ここ数日、メンタルが空き巣に入られた家のぐちゃぐちゃ箪笥状態なので、なかなかお家でご飯を作る気になれず、外で食べて帰ってくる事が多いのだが、今日は帰途にあるもののいっつも前で尻込みして退散していたモスバーガーに行った。決まり切った家路を変更して別の店に行くのさえ億劫だったと言える。高いというイメージがあったモスバーガーであるが、それはきちんと高かった。バーガー単品で400円ちょいはまあ理解できるが、ポテトと飲み物をつけるだけでもう400円以上持っていかれるのは中々メンタルにくるものがあった。ただし、バーガーの肉は焼き立てで、ちゃんとした店で食べた記憶のあるハンバーグよりなんなら美味しかったし、ポテトも普通に美味しかった。値段を払えば相応のものが出てくる、のテンプレートみたいな消費活動をしてしまった。バーガーの包み紙の末端に、調子がいい時の射精3回分くらいのソースとチーズの混合体が溜まっていて、その辺も含めて、金ってすごいなと思った。