他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

メニュー名でさえこれなのだから子供の名前とかはなおさらに

最近めちゃくちゃに部屋が暗くて、カーテンレールに沿って洗濯物を干しているから日光が遮断されているからかしら、しかしそれにしても暗すぎないかと思って電灯のリモコンから「明」の指令を発すると、照らされ慣れたルクスが返って来た。手が触れた自覚はなかったが、どこかで暗くなっていたらしい。手元の文庫本を読むのさえ不自由に感じるほどだったから、そしてそれを意識的に電灯の強度に結びつけるのにこれほどまでの時間がかかったのだから、目が本格的に終わりかけているような気がする。変な時間に、腹がマクドナルドを寄越せと喚いてきたので、さすがに外気を一日一度は浴びるようにしないと本格的に腐った餅みたいになるという危機感もあり、のろのろと街中の方へ出て行く途中、コンビニから出てきた人間の会話の切れ端が耳に入り、「彼女との割り勘……」云々と言っているようだった。世の中に、発した事のない言葉なんてごまんとあると思うしあるに違いないしないとおかしいと思うくらいに世の中は広いにしても、まだ彼女との割り勘とは言った事がなかった。構成要素前者の概念にまだ一切の馴染みがない故に。それが言った事のない言葉である、という意識が、どういうわけだか強烈に呼び起こされたため、一応書き記しておくが、そうか……。彼女との割り勘か……。年功序列に沿った累進比重支払は幾度も経験しているが、割り勘か……。各自の料金は自分で出し、それを取りまとめた後女友達にレジで払ってもらう事によって店員に変な気を起こさせるのはやった事あるが、割り勘はない。割り勘できるほど金がない。実態のないスルメを噛むのはやめる。マックに着いて、ビッグマックとベーコンポテトを食べた。メニューには「ベーコンポテトパイセン」とあるが、パイセンまで言うのは恥ずかしいのでベーコンポテトとしか伝えなかったし、なんなら注文を繰り返す店員もベーコンポテトとしか言っていなかった。ツイッターでのプロモーションも見た記憶があるが、色々な不祥事を経た末に転生したマクドナルドは、あやしい情報商材の勧誘動画と似通ったテンションの広報をするようになったから、現場の支持というものはひょっとして得られていないのではないだろうか。メニュー名はアレだが、グラタンを食べた時に皿の端にこびりついて残っている、水分が蒸発して塩分の濃縮されたあの部分がずっと続くみたいな味がして悪くなかった。マックの肉は美味しくないと自覚し始めているため、雰囲気を食べに行っているようなところがあり、もしかしてスタバやなんやに行く人間もこんな感じなのだろうか。