他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

年月の一番の指標は堆積した埃の嵩

思い返すと一週間余りに渡ってまともなものを口にしていないので、最近顔の濡れたアンパンマンよろしく力が出ないよ〜と思っていたのはどうやらそのせいだと了解された。家庭的なトラウマにより、ご飯だけはきちんと食べなければいけないと自戒しているのだが、MP(メンタルポイント、基本的に減点方式)が著しく低下すると生き物として積極的に振舞おうという意思意欲が劇的に損なわれるので、知能を持つ動物らしいプライドがフライパンの上にぶちまけられたラードよろしく溶解していった結果、あとには何も残らなかった。顕微鏡レベルで覗き込めば何か違うかもしれないが、道を歩いていると太陽に光がきつくて目がばっしばしになるほど視力が滝落としになりつつあるのでそんな事をしたら目が潰れる。結局、つまるところ、いや詰まりさえしていなくて、水の流れない流しは汚れないのだから、水を流す事さえなく長大な流しそうめん装置が撤去されつつあるのを指を咥えてぽけーと眺めていただけで、本格的に能力とか色んなものが衰退している。求心力を失ったコアが、欲求とかに次々見放されていっているのを傍観している気分で、いよいよコアと傍観者の分離さえ近いかもしれなくて、カツ丼にたまに乗っているミツバくらいの重みしか持たなくなるかもしれない。そうなったら、そうなったら……。特にないな。墓石の碑文でどうにかふざけようとして残りを食いつなぐかもしれない。何を考えているのかもよく分からなくなってきた。さっき、カップのゼリーを食べた。食後の舌にびりびりした不快感が残るところ、さすが安物のゼリーといった感じであって、不自然なまでのパイナップルのパイナップルらしさとか、下の上くらいのクオリティが胸を撫で下してくれる事もあるのもまた事実で、それで撫で下ろされるのをあまりよろしくないのではないかと思えるほど心の基本MPが潤沢ではない。仲のよいまっこと僅少な友人から近況報告のメールが来て、前会った時につらつら教えてくれた色んな事から考えて、そうかそういう道を採るのだねという内容で、私の方からも気の利いたひとつやふたつ、明るい内容のみっつやよっつ送り返せればよいのだけれど、頭を巡らせてもハートウォーミングな報告は一つも見当たらず、一番最初に思い起こされたのが2年前くらいに見た鳩の死骸の事だった。一週間以内にお返しできるようMPを振り絞っていきたいが、冷や汗さえ出ないくらいに心が枯れてきたから、大丈夫だろうかと脂汗が滲んでくる。