他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

思わせぶりに一片の責任を感じたい場面もある

何を言っているのか分からないと思うが、普段から何を言っているのか分かられていないような気もするので、やっぱり感じたままを純度99%くらいは保証して書く事にしていると今捏造したから書くと、この間ビルのてっぺんをさらに透かした空の向こうに見える数々の雲の群れを見て、「解像度が紙粘土と大理石だな」と思った。細部まで指先で感じ取れそうな、滑らかに光を反射する雲と、表面が毛羽立ちざらざらした、たった今パン生地の塊から千切り取ったような雲とが同一視界内に観察され、脳味噌がそれを感覚的に処理して理解できるように言語化した結果が、解像度が紙粘土と大理石だったのだ。しかし、メモされたこの文字列を見て、ああそういえば確かにそんな光景を見たしこんな感じの情景だったような気がするなとおぼろげながらシーンをリプレイする事ができたから、主観的にあの眺めを呼び起こすコマンドコードとしては一切間違っていないのだなと思う。余人に関しては分からない。普段あんまり全然歩かない方面をぶらついていると、ビルの高い高いところにネットカフェの看板があって、これに色々なコピーがぎゅうぎゅうに書かれていたので衝動と病理に駆られてそれらを全て読み込んでふむふむと味読し飲み込んだり吐き出していたのだが、手に取った瞬間、あるいはフォークで突き刺して口に運ぼうとした瞬間に感覚がぴくりと胎動する兆しがあって、それはなんぞやと問い質してみると、うぞうぞと敷き詰められた惹句の中に、「お忍びデートや❤︎」と書かれていた。文字化けすると怖いので一応註記しておくと、最後に書かれていたのは赤色のハートである。マンガ読み放題だったり、ドリンク飲み放題だったり、おそらく大学が近くにあったゆえか空き時間でレポートを仕上げようだとか書かれている中で、ほんの少しだけ小さいポイントで、端っこの方に確かに印刷されていたこれらの文字列は、エロ漫画に浸され切って匂いの取れなくなった私の脳味噌を快く貫いた。その、最後に書いてあるハートはなんなんだ。お忍びデートは分かるが、その後に書いてある、最後のそのハートはなんなんだ。私が持ち合わせる答えはひとつしかなかった。本番やっていいって事じゃないの? 違うの? お忍びデートなどという背徳感モリマシのワードの後にはぁとがついてくると、色事を期待して読み込んじゃうものじゃないの? それともお忍びがつかない、大手を振れる堂々としたデートの事をハートという記号に託して表現したの? この問に悶々として眠れそうもない。