他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

たっぷり〇〇の空欄を脳が勝手に補充するので

3月分の新聞、つまり2ヶ月前の新聞が早くも黄ばみ始めており、物質が劣化する速さをしみじみと感じる今日この頃である。昨日の狂ったような悪天候が嘘のように、ぺろりと晴れて暑いと感じるくらいだった。そろそろ長袖シャツはお役御免となり、衣替えをしなければ、ボックスの下から袖の短い衣類を引きずり出す作業に従事しなければいけないかもしれない。銀行口座の残高と同じくらい、どれくらいのどんな種類の衣類を所持しているかを覚えていない。たまに、あっ、こんなの持ってたなと思い出すようなものが出てくると脳味噌がぞわぞわする。さっきメロン型の容器に入った、あのかの有名なアイスを食べたが、正直容器の容貌しか記憶に残っていないので、ラベルに書いてある「メロンボール」という商品名を見て、そういえばお前はそんな商品名だっ、た、っけ……? となるくらいに詳細を覚えていないので、メロン型の容器に入ったアイスという事象を友達とすれば、その商品名称は友達の友達くらい疎遠なものだった。あれの名前はメロンボールというらしい。まるでそのままだが、正式名称を当てるまで帰れないチャレンジに放り込まれたら、三周くらいしないと思いつけそうにない安直な名前である。悪い意味で言っているのではなくて。いつ食べても、記憶の限りでも、これを食べるとメロン香料がふくよかに口に広がり、メロンを食べているかのような錯覚らしき幻想を抱かせてくれるので、極めて駄菓子的性格を有しており、そのやさしいチープさには安心を覚える。ミカンか何かの類似商品があったような気がするが、あれ、ブドウだったかな……? 兄弟シリーズがある。そちらもやっぱり、香料が馥郁と爆発していたはずだ。原因不明に、突然すっごくとっても食べたくなったので、コメダ珈琲に行ってカツパンを食べた。でっかくてまともな味がするという朧げな記憶しかなかったが、その通りだった。千円近くするのも違わなかった。コーヒーの値段は完全に忘れていたが、600円とか普通にしたので高かった。そんな値段したらもう一食食える。飲み物は金を払うものではなく、家で薬缶を沸かして飲むものだとそれなりに固く信じているから、ちっこいカップに入ったあれしきのコーヒーにあの値段を払おうという気は起きないのだった。ラーメン屋に行ってラーメンを食べないかのごとき振る舞いだが、チャーハンが美味しいラーメン屋だってあるはずなのだ。まともに3食食べたのは久しぶりかもしれない。