他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

遺体の焼き増し

降り続くのかと思ったら降らなかった。突つけば降るかもしれない、ハラハラドキドキな空模様が一瞬見える事もあったが、天まで届く物干し竿や月を取るためのハシゴなんて持っていなかったから、どうしようもなかった。空気は相変わらず湿ったままで、気温もひょっとすると身を震わせるような寒さだが、しとどに打つ水音は聞こえてこないのだった。目が覚めるとゲロ吐きそうなくらい頭が重かったので、しばらくもにょもにょして起きるのを愚図って先延ばしにしていたら、一時間くらい意識が落ちていた。間に合ったのでよかったが、よれよれに浸みた資源ゴミで頭をひっぱたかれているような気がしてだるい。低気圧とかのせいにしたいが、どの辺がどうなってこちらにバタフライな効果をもたらしてくるのか知らないので手段として訴えたくない。明日こそそろそろ買い出しに行かないと、全般的に台所周りがストップしてアレなので大変だ。帰りに行く。絶対行く。体調が完全に終わっていたりしない限りは行く。途中に人気の多いところや、場所として雰囲気が好きではない場所も少なからずあるが、背に腹は代えられないし背と腹を取り替えたら体重が後ろに持って行かれて後方にぶっ倒れるので行かざるを得ない。もっと積極的に気持ちよく行きたいものだが、行きたくないのだから仕方がない。完全栄養食みたいなもので生きていけばこんな煩わしさはないが、それはそれで生かされている感が滲み出てきているように思えて嫌になりそうなので、やっぱり引き受けなければならないが、できれば着払いでどこかに送りつけてしまいたい類の代物ではある。宛名がないので送り返されてくるだろうが……。ゴミ箱にさらなる質量を詰め込むべく、エイヤっとばかりに押し込むと、バッとコバエが逃げ出してくるようになったので、今年もコバエがホイホイを買ってきて近くに設置しコバエ対策をしないと、リアルバイオハザードを再発させてしまうような気がする。というか、そういう事が起きませんようにとフタ付きのゴミ箱を買ったくせに、いちいちの開閉が面倒になったから開けっ放しにしている自分自身の責任であって、もう、この、馬鹿野郎。提供が終了する前にさっさと行ってしまおうと思って、忘れないうちにマーラーナポリタンを食べてきた。辛いのは分かっていたが、ついでに山椒もかかっていた。そういう事なん? カラい、ウマい、シビれるとの三拍子がポスターに印刷されていたが、カラいとシビれるしかなかった。元のナポリタンの旨さが、上のマーラーな具でどこかに消えていた。悪くはないが、恒常ナポリタンの方が圧倒的に美味い。あってもなくてもいい蛇足だった。入っていた唐辛子を食べたら、きちんとそれも炒められていたのだろうか、香ばしくて美味かった。すぐに汗が止まらなくなって、鼻水もダダ漏れになって、あんな事別にしなくてもよかったじゃないと自責の念に苛まれた。