他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

paidphilia

どっちつかずの変な天気で、曇りは曇りなのだが、ほとんどの時間は寒天かゼリーみたいな薄灰色というのか、白に絵の具の白をつけたような風景だった。昨日の夜から、とある実体験により空調の冷房・暖房ではなく「送風機能」を起動している。これがまた読んで読み上げて文字のごとく、ただ空気をぶわーっと送り出すだけで、それが温風でも冷風でもなくただの風で、常温たる事甚だしいのだけれど、じっとしているだけでも汗が滲むような気温の時にこれを利用すると、まるで27度の冷房をかけたように感じるから不思議なものである。冷房の寒気があまり好きではないから訴えてみたこの手段だが、なかなかバカにならず効率的だ。昨日電話したところによると、実家の空調機器がまあまあいいものに取り替えられたらしく(外装のプラスチックがカーキ色に変色し、起動もままならない事がままあったからやっとかと思うが)、あちらでも送風機能を試してみるのが楽しみだったりする。実際に空気温度をいじるのとどちらが電気代がかさむのか分からないが、ただ風を送るだけなのだからそこまでしないのでは……? と思っている。扇風機でよくない? という意見はこの際なしだ。これ以上布団・机周りがモノでかさむと困るので。渋谷駅のホームを出てすぐのところに金色の薬包みたいなものが落ちていて、知り合いにパブロン中毒がいるので頭痛薬か、それとも街頭で時々配っている化粧水やシャンプーやらの試供品かなと予想して焦点がいざ結ばれてみると、表面に「001」という数字が書かれている事に気が付き、次いですぐさま「0.01」という数列だと察された。めちゃくちゃ堂々とめちゃ薄コンドームが落ちていた。パッと思いつく限りだと一番薄いコンドームであり、いやもう少し薄いものもあったかもしれないが、ショップ店頭に行かないとそれは確かめようがない。それはともかく、雑踏の中に「バァ〜〜〜ン」という擬音を振りたくなるほどにぽとりと落ちていて、なぜ落ちたのかが気になって仕方がなかった。財布に入れたものが落ちるにしても、そうそう人目につくようなポジションに刺しておくものではない(と思う)し、カバンから落ちるにしてもそんな表層に装填しておくだろうかという似たような疑問が生じる。答えは神のみぞ知る。大江健三郎の自選短編集、これが900ページ近くあってばかに持ちづらいのだが、を読み始めた。怜悧な文章で、頭がいいやつのテキストだと思う。選挙は行きました。