他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

周りの空気に流されるプール

ま〜たまた台所ゴミ箱周りで数匹の蛆がうじうじわさわさしていたので、ティッシュでひとつひとつ摘み取りながらちくしょうちくしょうと思った。さすがにここまで経験を重ねると分かるもので、ゴミ箱の蓋を開けた時にハエどもが飛び出してくる「ぶわぁー度」で蛆が発生しているかどうか分かる。分かりたくないが、本能がそろそろ湧いてると思うよ、周りをよく見てごらんと優しく教えてくれるので、そうだね、そうかもしれないねと探すとやっぱり数匹がうにうにむじむじしているのだ。自然に勝てない。色んな複合条件が組み合わさる事で大きなスパイラルを生み出し、為す術なく流されに流された結果、手荒れが近時で最もものすごい事になっていて、人差し指体前面と親指甲がぶちぶちに皮剥け汁垂れ炎症を起こし所々膿み大変だ大変だと叫ぶだけではどうしようもなくなってきた。ニベアハンドクリームも底をついてきたし、ついでに歯磨き粉も絞り出すたびに格闘の一場面を演じなければならなくなってきたので、明日ドラッグストアに行って新しいおニューのフェイスをお迎えしなければなるまい。手が痛くて痒いので、寝ぼけ眼だとガチガチに掻きまくってそれはもう数十分の間見られたものではなくなり、つまりめちゃくちゃ痒い。何物も触りたくないが、水回りのお家仕事からは逃れられないし、風呂に入る時はどうしたって全身水浸しになるし、諦めて心頭滅却すれば火もまた涼しいけど痒いしいてえしどうにかなんねえかなを実践している。流し台下に安置し、カビが生えていたのを傍観し、心を安静に保とうとして敢えて触れなかった人参を取り上げると、予想の10倍くらいカビに犯されに犯されていて、うっすらだったカビがもっさりもわっはりになり、緑色の和毛に満ちた隆起や白いタンポポの綿毛みたいなクラスタが形成されており、少し力を込めるだけでもぶにぶにとした活力のない弾力が返ってきて、申し訳ないがこれを食う気は全く起きないと判断し、2本はどうしようもなくてビニール袋へ埋葬し、1本は、これはまだ半分程度しか食い散らかされていなかったので真っ二つにカットして半身を失うに留めた。ふさふさとして粉粉としたカビがぽとぽとと暗い色の足跡を落とすのを、どうしようもない気持ちで眺めていた。手荒れが悪化の一途を辿るのは、最近まともに料理を作れず野菜のビタミン的なアレとかソレとかが足りていないからではないかと思ったのだが、それ以前に。