他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

天井の敷板

アマゾンプライムに『ポプテピピック』入ってるんですよ、という話を木曜日くらいにした。最近全然観てなくて、月会費500円が、ではなくそれを払う私が泣いていたので、ほら、入ってるでしょ、と念押しのためにログインしてビデオリストを確認したところで、しばらくぶりであるがゆえラインナップが更新されている事に気が付いた。当たり前だが。『日常』があった。ちらちらと、飛び飛びに、NHKで放送されている時に観た覚えがあった。なんか……好きだった気がする。そんなほんのりした記憶。地上波に乗っていたのは何年前だ……? とりあえず観た。観た。もうね。あれから色んなものに触れたりしたけれど。これめっちゃくちゃ好きなやつだった。再生が止まらなくなってしまった。空き時間があると観ている。そんな事していたらデッド・オア・ダイの背中が水についた陣の構えにもかかわらず、止まるところを知らず永遠に観てしまう。こういう、後に何物も残らないものが大好物だった。『キルミーベイベー』『ポプテピピック』『日常』を永久(とわ)にループできる。喉の奥から発する、がなり声の一歩手前、みおちゃんの上ずったそれあたりのタイプに属する声が好きなのだ。トリックオアプリンのでけえプリンが現れた後にミヤコがぐずるところとか。あとは好き勝手に声帯を使ったボイスとか。好きですね。観ている間は、間だけは頭の中にかかった薄膜の靄が輪郭を薄めるので、いやでも脳味噌にいつでもどこでも不透明度フィルターが濃度を変えて掛かり続けているので、眠くなって体力が限界になる時以外しばらく観ていたいが、人間はそこまで難儀しなくてよい動物ではない。動物である事を越えようと、高速道路に乗ってしまったがために。一般道の田舎道を、ナビに載ってないルートで迷いながらふらふら目的地を目指したかった。午前中、太陽が本気を出し始める時間に入構して、出たらとっぷりと日が暮れて寒気がおぞおぞと覆いかぶさってくる気温になっていた。今週、日曜日はなかった。ほぼほぼ虚無で満たされていたが、リワードがなかったわけではない、わけではないが、それと無為の安寧、こんなもんゆっくり焼き切れるだけの希釈したドラッグと言っていい、で頭の稼働率を限りなくゼロに近づけるのとどちらがよかったのかな、と思う。ヤケクソになって中華を食べに行って、エビチリ定食と餃子を頼んだ。絶対餃子はいらなかったが、炭水化物の暴力で意識を殴り倒して感覚を麻痺させるにはちょうどよかった。