夜の町外れを歩いていたら、通りすがりの人が電話口でこう言っていた。どういう事？ デカ盛りは分かる。食ったのかどうかの質問も分かる。分からないのはデカ盛りマヨネーズの部分である。マヨネーズだけがラーメンドンブリに山盛りになっている光景を想像するだけで高脂血症になりそうだ。そんなキューピーの回し者がレストランを開業したようなメニューを出す店があるのか？ なぜそれを注文する客が存在すると見込んだのか？ 常識的に考えて、何かしらの大盛りメニューにマヨネーズがトッピングされている的な話だと思われるが、聞き間違いなのか或いはメニュー名が略されてデカ盛りマヨネーズになってしまったのか分かりかねる。想像するだけで胸焼けがする。昨日あんなに嬉しそうに書いた結果、実は残り２話くらいしか残っておらず、あっという間に『日常』全26話を完走してしまった。名残惜しさの後ろ髪がフルマラソンの距離くらいあるのでもう一周し始めた。面白すぎるぜ日常。私は声優の名前をほぼ全てグラブルで覚えたので、エンドロールを見ているとあらあのキャラの、あらあのキャラの中の人なのね、あらあらあらあら〜と答え合わせをしている気分になる。昔はEDロールなんて何の意味があるのかさっぱり分からなかったが、アマゾンプライムを自分の感覚で漁れるようになってからなんとなく読み方が分かってきた。地図とか時刻表とか、食品成分表示なんかもリテラシーがある人をそばに置いて観察すると得るところがあるのかもしれない。周りにいない、一人くらいいるか、ので確かな事は言えないが。手習い、というか、初等文法くらいは知らないと散策さえできないから。早くでかけようなと思いながら、結局外が藍色になったあたりで買い物に出た。服を買った方がよさそうだとか言ってたのはどこのどいつだ〜？ あと数時間活動すれば一日終わり、オールイズオーヴァー手遅れ為す術なし！ みたいな気分になるからだろうか。以前どうにかこうにか表現しようとしたバッグは、ひとつにはワンショルダーバッグという名称で呼べるものらしい。財布だけ持てればいい場面では、背中に格納部をぐるんと回しておけば全く邪魔にならないのでたいへんお利口なアイテムである。ちょっと遠い店に行った。豚バラ先軟骨とかいう初耳な部位を買った。赤身の歯応えと脂身の甘みが同居して骨に食べづらくくっついている厄介な部位だった。生うどんを買ってきて鍋にした。鍋として食べるには、茹でてから麺類を入れなければいけないのをいつもいつもいつもいつも面倒臭がって失敗する。
