他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

3分だけ待ってやるのを待ってやる。

昨日の買い物で、鍋関連の食材も買い入れていた。季節もそろそろ冬真っ盛り、気温は真っ盛りどころではないが、おおよその人間が鍋Forschungを始める時期である。鍋のいいところは具材を入れて適当に煮込んで、出汁なりスープなりの味付けにさえ意識を向けていればいいところである。欠点は、特にやる事がないので調理の達成感が薄いところだが、それも鍋の手軽さとそれに反した大概のうまさ、まずい鍋なるものは闇鍋など自発的に爆弾行為をかまさなければ生まれる事がそもそも難しいので、の前には霞んで見える。鍋から立ち上った蒸気のせいかもしれない。昨日今日と鶏白湯系のスープの素で試した。昨日は鶏ベースのスープにしこたま豚バラを入れ、2割引になっていたし産地が広島になっていたからどことなく嬉しくなって買ってしまった加熱用牡蠣も鉄分やらの栄養を期待してもりもりにぶちこんだため、旨味が交通渋滞を起こして混沌の様相を呈した。最後の方はうどんを生のまま入れて半茹でになりスープの水分をあわや吸い尽くし鍋底がガリガリに焦げるところまで行ったのでわずかばかりの香ばしさも加わった。とは言え上出来である。今、ただいま、ほうとうを茹でにかかったのだが、ほうとうの包装に「うどん」と記載されていて「えええええっ!!??」と思った。今の今まで、うどんノットイコールほうとう、うどんとほうとうは袂を違えた全くとは言わないまでも相当程度異なるフードだとばかり思って生きてきたのだが、そうか、ほうとうは、うどんという大カテゴリに属す下位区分なのか……。実は(業務用のマユツバものであるとはいえ)ほうとうの実物を初めて拝んだのだが、想像の数倍は横幅があって、何というか……。ちょっときもい。太さと厚さが両立した固体がぶるんぶるん暴れて質量を見せつけてくるのは、ムーミンのにょろにょろか、陵辱触手くらいしか連想できないからか。実食した。ほうとう、思った以上に「やる」。一本一本は短くも太くボリュームが確保されているせいで、7本くらいしか入っていなかったにもかかわらず3本ほど平らげた後で「ごめんなさい……ごめんなさい……もうやめて……」と思い始めた。しょっぱいチルドうどんにありがちなやや強めの塩味もそれを後押しした。昨日は分からなかった事だが、バラ先軟骨、これも伏兵としてなかなか強烈だ。ひと欠けひと欠けは木っ端屑肉みたいなくせに、まとまった数を入れると胸焼けを催す絶妙な脂加減をしていた。世の中にはまだまだ知らない事がいっぱいだ。