他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

タイル張りマットレス

今日の起き抜けはそこまでキンキンではなかった。生活の中でキンキンを感じる場面といったら、朝一のトイレへの廊下と冷凍庫に保存してあるバニラバーを食べる時くらいである。暖房が効いている空間から夕方以降の屋外へ繰り出そうとする最初の一瞬もそれに近いと言えば近い。窓ガラスがほんのり明るくなっていたので、今日はやっと気持ちのいい晴れで、やっと健やかに伸びやかに爽健美茶、シーツをパリッと干せる日かと期待して上体を起こすも、一面にグレーがかった白がのびのびと延伸しているだけの面白くもなんともない空で、ただただ太陽の光がいい感じに透過してスケスケイルミネートピカピカファイアーしているだけだった。一瞬でも踊ってしまった俺の心をどうしてくれるのか。往来の真ん中でいきなり踊り出していきなり中断する事の恥ずかしさと言ったらもう。それを深夜の、人通りのない田舎道でやったようなものだが、一人相撲でも恥ずかしいものは恥ずかしい。少し不貞寝したら寝過ぎた。アホだ。昨日の夕方くらいから、トイレである戦争が繰り広げられていた。ぺろぺろトイレットペーパーを巻き出していると、ロールの残りに気が付いて手が凍りついた。大一回分。目の前のトイレットペーパーデポジット。12ロール入りの包装に、ザンキゼロ。日が暮れてからはできるだけ外に出たくないし、そもそも外出するMP(メンタルポイント)が残っていない。晴れて排泄抑制フェーズが開始された。昨晩の晩飯がマックチキンナゲット15ピース(日が変わった深夜のツイッター広告でキャンペーンを知ったため一日フライングした)とマックポテトLサイズというほとんど分量のあるフンにならない飼料でよかった。なんとか耐久し、さっき薬局に行って買ってきた。特に理由はないが、シングルロールとダブルロールが同じ値段で売られていると、ダブルロールの方を手に取ってしまう。生き急いでいる感があってよくない気もする。棚に並んでいる、無水エタノールやらアンモニア水やらのあのパッケージ、あれらを買って用立てる日が来るのかしらと、薬局に行くたびに考える。一瞬銀座に住んでいた時の、デカくてキラキラした福太郎を思い出した。面白半分でトイレのスプレーを買って、害虫駆除グッズコーナーを暇つぶしに眺めていると、デスモアDethmorという製品の注意書きに、「匂いに慣れたネズミや、感受性の乏しいネズミ」には効かない場合があります的な事が書いてあった。ネズミに対して感受性の乏しいなる表現を使う場違い感に笑ってしまった。俺の感受性は乏しいのだろうか。