他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

空き箱の摩天楼

よく分からない調味料を買った。中国系のやつで、基本は辣油っぽいのだが、そこまで辛くなく、揚げた豆腐や落花生、ザーサイが入っているらしい。ラベルにそう書いてあるのだから多分そうなのだろう。揚げた豆腐というのが、まずすんなりと頭の中に入ってこない。なぜ揚げ、なぜそれを調味料の構成要素のひとつとするのか。異文化というのは、こういうところでも感じる事ができる。ザーサイも不思議である。ザーサイはザーサイで完結しているのかと思ったのだが、上位概念に内包される余地があった。落花生は、中華の炒め物にしばしば見かけるからこれはそこまで引っかからない。なぜ油に油を入れるのか、ニキビが疼きだしそうな組み合わせではあるが。実際に使うと、いや、使おうとすると、想像以上に油がだばだばなので、投入する際は念入りに油を切らなければいけない。さもなくば、フライパンの中が油で「ねたねた」になる。昨日なった。一番特徴的なのは揚げた豆腐で、水分を失ってカッスカスになった豆腐をくしゃぁ……くしゃぁ……と噛み潰していく独特の食感があり、他に比べる事が難しい臭気(嫌なものではないのだが、どう評価すればいいのか難しい、まさに微妙なそれ)も併せ持つので、かなりアラカルト的な性格である。それ自体は強い主張の味を持つものではないので、適度に塩で味付けをして仕上げに使ってやれば、ほどよい風味を添えるいい感じの調味料と言えよう。餃子の餡なんかに少し混ぜるとよさそうである。煮物等に使っていたステンレスっぽい鍋の底が焦げ付き、湯を沸かすとそこにこびりついた匂いや色が滲み出してくるのがなんだか嫌だったので、年季も入ってきた事だし彼をクビにし、新しい煮物・湯沸し用の鍋を東急ハンズに求めてきた。ちょうどいい、直径が小さく深みのある鍋があった。径が広いと、煮物の時に煮汁が広がるのであまり好みではない。小さい鍋のくせにやたら重いのが玉に瑕だが、テフロン加工をしてあるようなのでカレーの下拵えに炒めなどをしても安心である。重いけど。ついでに、切った野菜を冷蔵庫に入れるためのタッパも随分古くなってきていたから、これを口実にジップロックを買った。自分で使うのは初めてだが、軽いのに丈夫で取り回しやすく、洗うのも簡単なのでこりゃあいいと思った。フライパンの方も、加工が剥がれてくっつきやすくなり、洗うのが面倒になってきたから、そろそろ買い替えの時期かもしれない。キッチン用品コーナーを見ているのは楽しかった。