他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

不治樹海

昨日の日記はよく分からないままになっていた。移動中の電車の中で、日が変わるくらいに家に帰り着きそうだったので、先に何か書いて仮置きしておこうと思って「無」と入力したつもりがタイプミスでmyになっていた。昨日は、グランブルーでお世話になったあるところのオフ会に参加していたので日記どころではなかった。生ハム大吟醸しゃぶしゃぶなんぞ、向こうの人生で二度と食べるかどうか分からない、人間の欲望の権化みたいな料理がMVPだった。あれはすげえ美味い。酒が飲めないが、しゃぶしゃぶの過程で(多分)アルコール分が吹き飛んでいるので旨味香りだけが掬い取られていて、まあ美味かった。ベーコンとチーズのキッシュも塩気の加減が絶妙だった。いい体験になった。昨日は。マスクのストックを確認したら、昨日からマイナス1で3か4枚くらい。切るべき時を見切って消費しないと、行先が真っ暗になりそうだ。東京の感染者がめきめきと増えている。ロックダウンなんて日本語、後にも先にも一回聞いたら終わりだろうが、その一回こっきりが迫ってきているような気がする。鼻炎がいよいよもって程度を深めてきたその一方で、控えてあるティッシュのボックスは残り1つとなった。残弾1。チンドン屋もかくやという隆盛を誇る鼻水に対して、これでは少々ならず心もとない。ただ、コロナが取り沙汰されるようになってからただの一度も、マスクが棚に残っているところを見た事がない。薬局にしろスーパーにしろコンビニにしろ。お一人様一点限りとか、ただいま在庫切れで次回入荷は未定ですとかは布団の枕くらい見た顔なのに。この前は、ティッシュを買おうと薬局に行くと、256円のティッシュのワゴンと600円のティッシュのワゴンがあって、256円の方が空っぽになっていた。高いティッシュはまだあった。鼻をかむ、という粗雑な行為のために、一枚いくらだか換算したくなるようなお高いティッシュをばかすか使う気にはなれない。本当は一枚あたりにするとそこまで気にするほどではないかもしれないが、ティッシュに600円は出せない。底をつくまでに次と邂逅できなかった場合、それすなわち溺死である。高架下を潜って行く夕刻の電車を見送ると、乗客はほとんど見えず、どの車両に乗り込んでも座れそうだった。昨日の電車の床には、薄い血ともトマトジュースともヴァイタミンとも取れるオレンジ色の液体がぶちまけられていた。潰れて欲しくないので、近所のラーメン屋で夕食をとった。どうなるか先が見えん。熱いものを食べたら、しこたま鼻をかみ続けていた。