他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

肉のカーテン

よく晴れていた。裏表のない晴れ方だった。雲が少なかった。すんと抜けるような、いい晴れ方。肩のところを洗濯バサミで止めて、一日干されていたくなる日があるが、今日はまさにそんな日だった。一日中昼寝していられそうな丁度良さを感じた。ただ、気温はなかなか安定しない。まだ、朝起き抜けの時には少し暖房を焚かなければ寒い。そろそろ5月も見えてきたというのに。期限がやばくなった生卵があったので、というか2日過ぎていたので、硬めのゆで卵にした。火を通せば、多少の日数は誤差の範囲内に収まるという怠慢の思考である。今回は味玉として仕上げるほどの元気もなく、ジッパーバッグに入れて軽く塩を振るだけの簡素な味付けにしてみた。作業の工程でなんとなく分かってはいた事だが、さっき確認したらゆで卵からゆで卵汁が滲み出していた。ゆでたまごじる。声に出して読みたくなってから、読んで後悔する文字列である。少し黄ばんでいる。タンパク質かな? 明日の朝、ご飯のお供にひとつ食べてみるので、そこまで美味しくなかったら独りでちょっと泣く。米がなくなった。あと4食かそこら分しかない。連絡しなければ。〜しなければ、と思うとやる気が失せる。沈んでいく船を見ながら、あぁ、沈んでるな、と思っている。浮き輪をなかなか投げない。そうではない。冷蔵庫が、空っぽになった。調味料以外。毎日の買い物を、3日に1回に、とか言っていた。一人暮らしならば一週間に一回の買い物でなんとかなるが、家庭を持つと、4人とかになると、3日に一回だと難しいところもあるんじゃなかろうかという想像力が働く。行為自体は可能だ。3日分の買い物を一回で済ませればいいのだから。ただ、4人分の食料を一回に買うと、相当重い。肩がもげる。この状況だと子供も連れ出して持たせれば可能ではあるだろうが、そうはできない場合、なかなか酷な事を言っている可能性もあるな、と買い出しに向かいながら思った。いつ再開するのか分からない店がずんずん続いていた。店はほどほどに人がいた。久しぶりにナスを買った。なんでだろう。以前一回見かけてから、鳥のハラミが店頭に現れる日がない。寂しい。めちゃくちゃに美味かったのに。頼めば出てくるのだろうか。念のためカップ麺を2つ買った。赤いたぬき派である。ちゃちいナイロンのカーテンではなく、アクリル板が金属パーツでがっちりセットされた本格派のプロテクトレジだった。ちょっとコックピット感があった。ままならない。