他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

概念ぱんつ

明け方というか、朝が来るまで全然眠れず、枕を抱いたり敷いたり当てたり投げたりしていて、外が完全に明るくなってから束の間深い眠りを味わったため、想定より1時間くらい遅く起きた。眠りすぎる泥のような状態もなかなか厳しいものがあるが、眠れない時の、何者にもなれなさというか、時間の隙間と隙間をぐにゃぐにゃと可変的にすり抜けていくような具合の悪さにも特筆すべき不快さがある。夕方にぶっ倒れてさっき起きた、どろどろ鈍い夕寝の感覚もいいものではないが。こう、すぱっと切ってすぱっと離れるような、気持ちのよい睡眠が摂りたい。無理? じゃあもう無理でいいか……。不敷布のマスクだと、もうそろそろ暑くてやれなくなってきている。本当に、マスクの果たすべき最低限の機能を果たしているものとして、お家に送られてきたお国のガーゼマスクは、通気性の面でありがたい。あとちょっと縦に長ければな〜とかは思うが、ぎりぎりマスクなのでまあ贅沢は言うもんじゃないのかな、どうなのかな。高級住宅街を通り抜ける時に、ゴミ収集車が機械音を立てながらゴミをべきべきへし折って飲み込んでいて、その辺りにゴミ袋が出してある事に気がつき、住んでるところが高級だろうが、ゴミの匂いは変わらないんだなと思った。生ゴミ生ゴミの匂いがする。そこには情緒とかが介入する隙間はなかった。ゴミはゴミなんだなと。でも、出ている酒のゴミは、いい酒の瓶とか缶とかだったので、そこはさすがに高級住宅街なんだなと思う。家によっては、明らかに絶対自炊していない、ピザの箱がずんずん積んであったり、カップ麺やら即席食の殼でぱんぱんの袋が出してあったりする。ヨーロッパでは、収入が多いような忙しい人はそもそも自分で食事を作る暇がないので、そこがめちゃくちゃ適当になるか、あるいはハウスメイドを雇って家事を全部やらせてしまうらしい。日本では、メイドというのか、使用人というのか、の文化がほぼほぼ残っていないので(寺のご子息から、ご実家に使用人をいくつか召抱えられていると直に聞いてびっくりした覚えがある)、その辺が収束してあのゴミ袋になるのだろう。多分。帰りに、頭が糖分を求めていたので、マクドナルドでマックシェイクを買って帰った。少し離れた店舗ではラムネ味の限定シェイクを売っていたのに、そこではなかった。売り切れかな。パッと見た時の字面の可愛さ、可愛さで、ストロベリー味にした。飲みながら帰って、無心で飲み終わってから、何味でもない、何味という規定の数値に達する事のない、永遠に「未満の味」だったなと気付いた。ストロベリーという言葉で、あの味の輪郭は抉り出せない。