他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

おさかなのコスプレ

ポストイットの繰り出し付箋みたいなやつ、あれを考えた人はすごいと思う。フィルムタイプの、右に出ているやつを引っぺがすと今度は左に出てくるやつ。ティッシュ箱と同じようなシステムのやつ。あれは本当にすごい。付箋を持ち歩く時、最終的に気になってくる、糊部分に埃が溜まって汚くなる問題もクリアしているし、その性質からフォルムが崩れやすい付箋を横に延べてカラーバリエーションに変換したのもすごい。この世のプロダクトの中で、もっともすごいものに入って然るべしと思うほどに、私はあの付箋に対してすごいの賞賛を惜しまない。自分では持ってないが。高いのが玉に瑕だよな〜と思っていたら、Amazonで350円くらいで買えてしまうので全く欠点がなくなってしまった。強いて言えば、フィルムタイプでなんだか使うのがもったいないくらいか。台所に立つと、たまに思い出しては、今度こそ買ってこようと思うものがあった。酢である。酢。酢酢酢〜〜〜。酢。酢の物を作りたくなったり、いや、酢の物くらいしか作ろうかなと思った事はないのだが、あの強烈な酢酸(酢の酸っぱさってこいつのせいだったはず。酢の酸っぱさって書くと酢酸ができるので多分そう)が恋しくなる事が稀にあった。舌をびっくりさせたくなる時が。酢を買った。酢って安いんだな。100円で、記憶にこびりついた、あの「ザ・酢」が買えた。そこから、米酢にランクアップしたり、穀物酢でもよさげになると値段が上がるらしかった。でも、100円で十分だろう。そろそろ、というかちょっと前からというか、よくレジにいる人に覚えられている気がする。便利だし品揃えが好みなのだから仕方がない。欲を言えばもう10分くらい近い距離にあれば最高だったのだが、現実はモノポリーみたいにいかない。モノポリーやった事ないし、多分そういうゲームでもないと思うが。帰りに、回り道をして飲食店がざわざわしている静かなエリアを通り過ぎる時、テラス席になんだか見知った顔を見つけた。立ち止まってよく見て、しかし他に思い当たらず声をかけた。大学時代の先生だった。近くに住んでいるとは聞いた事があったが、まさか遭遇するほどとは! 行動パターンとその日のランダムテーブルと、うまく噛み合った結果だったのだろう。奢るから一緒にランチしましょう、と誘われ、誘われるがままご相伴に与った。私一人では絶対に行かないタイプの店だったが、人に連れて行かれてみるものである。