他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

粘体拡張

無聊を慰めるために、本屋に行った。文庫の小説を2冊くらい買えればいいか、と思っていた。レジを通したら6冊あって会計が5000円だった。??? 本屋って怖いものだなと久しぶりに思った。あと、よく考えたら同人誌と値段の感触が一緒である。そう考えると、色々な側面があるにしても、薄い本って高いなと思った。会場で買えば安いのだけど。まあ。河合隼雄の何かを買おうと行ったはずなのに、探索の最初の10分くらいで完全に忘れていた。柳瀬尚紀米原万理の、読んだ事ないエッセイか何かないかしら〜、と思ったが、既読のものしか見つけられなかった。米原万理のエッセイ集は、引っ越しダンボールの「どれか」を引っ繰り返せば見つかるのは間違い無いのだが、15くらいある箱の「どれか」を探り当てるのは大変めんどくさい。当時のメモを見れば、多分「文庫」とラベリングしてあるそれのどこかなのだろうが……。斎藤環の生きのびるためのラカンも、読み直したいところではある。パッと見つけて、筒井康隆の笑うなと狂気の沙汰も金次第、これはキープした。どっちが先だったか忘れたが、私の性格がこんなになった、人格形成の重要なパーツである。オーウェル動物農場。これは、訳が開高健だったので買った。それだけである。ちくま文庫の奴隷のしつけ方、これは確か、イギリスに行った時、原著を本屋で立ち読みして誰かに買った覚えさえある。よく内容は覚えていないが、帯の「読んだ次の日から奴隷の態度が変わりました!(40代・貴族)」「私にも買える! と自信がつきました(20代・自作農)」というコピーが面白かったので、それに敬意を評して。あと、よく分からん場所に置いてあった、井上ひさしのなんかのミステリ。井上ひさしの作品は、エッセイ以外はよくよく触れた事がないので、いい機会かなと思って。目次から、癖を感じた。で、本棚の下の方を物色している時に見つけた、棟方志功の自伝、板極道。棟方志功は、版画家である。店頭では平野甲賀とごっちゃになっていたようだが、棟方志功は、なんというか、すげえ大御所である。すごい。自伝、あるんだ、と思った。やなせたかしの自伝は面白かった。こっちは、表紙がすでに手ずからの版画なので痺れる。なんか……。気を抜くといっぱい本を買ってしまうな。あと、どうしても文庫を買ってしまう。単行本も嫌いではないのだが、文庫の、片手で持って片手でページをペラペラできる感じが、好きなのだ。