他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

犬のガニマタ

夜飯を食っていたら、突然母から電話がかかってきて、思い当たる節があったので、もしやおいおいおいと思って店を飛び出し、万が一の場合に備えて家に帰りながら話を聞くと、全然全くシリアスな話ではなく、店を飛び出す必要はなかった。まだちょっと残っていたので、食品廃棄に繋がってしまった。しかし、席が混み混みに混んでいたので、ちょっと電話して戻る、というのも肩身が狭かった。思い当たる節というのは、これはまあ結構前の話だが、祖父が完全に相手が悪い形で事故に遭い、入院して、そのままものすごい速度でボケてしまったらしいのである。この夏帰れなかったので、まだマシだったであろう段階でも会いに行けず(そもそも、時勢的に親族でさえ直接の面会はできず、指定の短時間に、5分だけオンラインで話ができる程度らしい)、年末御目通りしたところで、胸が痛くなるだけのような気がする。祖母の、つまり妻の顔さえ、誰だか分からなくなるほどに呆けてしまったそうで、おまけに名前すら出てこないとなると、私はすでにそれを考えるだけでしょげてしまうのだが、私の名前だけは口にしたらしい。嬉しいような悲しいような、やるせのない思いがじんわり湧いて、やるせがないのでそのままなのだが。娘である母など、最初にそれを知らせてきた電話では、よく聞くと声が震えていて、気丈な母にも相当なパンチだったようだが、実の親がそうなっていく様というのは、辛いだろうと思う。母に認知されなくなったら、と思うと、これは、ちょっと考えただけで涙が出てきてしまうな。どう聞いても事故の相手が100%に消費税分をおまけしてもいいくらい悪いので、慰謝料とか保険的なあれはどうなっているのか、帰省の折に聞こうとは思っている。朝ごはんと食べるものがなくなった。生卵だけになった。本当に、レトルトのなんかでも買い置きしておかないと、不意に空白が生まれる。明日、携帯料金をコンビニに払いに出るついでに、スーパーに寄っていくか。コンビニのウィンドウに、公共料金支払いの受付、11月3日まで、などなどが書かれた紙が貼られていたが、もしかして、私が知らないだけで、コンビニ各社は、各種料金の支払い代行をやめるのだろうか。郵便局とかでも払えたはずなので、困らないといえば困らないのだが。選択肢は多いに越した事はない。食べるものを捻出すべく、生卵を乗せ、わさびを絞ってマヨネーズも絞り、軽く醤油をまぶして、適当に混ぜて食べた。悪くはなかったが、均一な味がする。やっぱり、何か別の方がいいな。