他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

活きのいい骸

洗濯物を干すのを忘れて家を出るところだった。危ない危ない。洗濯機が、できあがりのアラームを鳴らした時は、大概何か他の事をしていて、これが終わったら干そうか、とその瞬間は考えているのだけど、その何かが終わった瞬間に頭の中がすっかりリセットされているから、鳴った瞬間食らいつきに行くくらいでないと、家に帰って、その日の洗濯物第一号を投げ込む時に、蓋が閉まったままで、あ、そういえばそうだった、しまったしまった、となるのである。いや、まったく。自分を過信してはいけない。すでに何回ゴミの日を失念していることか。念を失いまくっている。今日は、何か、また泥がずるずるするような寝覚めだった気がする。さっき帰ってきたばかりだが、もう眠い。やる事がなくて、なくなって帰ってきたので、帰りは早かった。まあ早かった。一回行ったきり、ご無沙汰になっている店にでも行こうと思っていたのだが、こんなご時世になってしまったし、気になっていた店がいつ吹っ飛んでもおかしくないな、という考えに従い、頭の中のいつか行こう候補から選んで、行ってみる事にした。魚料理の店に。ランチタイムに海鮮丼をやっているのを、通り過ぎながら眺めていただけだった。肉は、だいたいどこに行っても食うのは難しくないが、魚は、自発的に食う事はないので。17時過ぎくらいに行ったら、午後の部開店すぐくらいだったらしく、びっくりした顔で迎えられた。予約は、とか聞かれたので、先に考えていたのなら、ごーとぅーいーとでも利用しておけばよかったか、と思ったが、予約して計画的に行くのは、なんというか、行動原理的に違う気がしたため、しなくてよかったのだ。したらほぼタダみたいなもんだったが。刺身定食にした。刺身とあったかいご飯を一緒に食べても平気派と、ぜってえ許せねえ派がいるが、私はあんまり構わない。口の中の温度感が、あまり快くはない方にミックスされるのは確かだが。おいしかった。初めて行く店なので、深層では結構緊張していて、あんまり味が分からなかったような、あるいは私の舌がアホになったかだが、おいしかった。多分、鯛だと思われる切り身がよかった。食感が。食用の菊も、花弁だけむしって乗っていたので食べてみたが、感想を抱く事が難しかった。なんかのアラの出汁スープも頼んだが、これはうまかった。これが出てくる水道が家に欲しいという、すき家のバターチキンカレーと同じ事を思った。今度行ったら海鮮丼を食ってみよう。癖の強い店員がいた。