他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ドゥムジ

今日はまあまあ天気が良かったのではないか。夜に鎧戸を閉めたまま放っておいたので、一日中外の様子を窺う事が無かった。月曜日は、冬がもう逃げ出したのかと思うほど、まあ前日が酷なほど冷たく寒かったせいもあるのだが、寒くなく暖かいと言っていいようなだった。そういう感じの雰囲気が、今日にも続いていたわけなのかしら。まだ自己認識がぶんぶん分裂していて、よく分からない。なんだか、こう、ちょっと高い金を出して、ふらふらと飯を食べに行きたい気分だったので、夕方くらいに、外へ彷徨い出て、頭の中には、前から見かけるだけで通り過ぎていた、なんかの中国料理っぽい店の事があった。私は、世界の料理で一番中国料理が好きな気がする。世界の料理に対して満遍なく舌の知識があるわけでは全くないが、だいたい唐辛子とニンニクが入っているので好きなのかもしれない。根源的な部分での親和性を感じる。いざ店の前に着いてみると、新疆、ウイグル料理の店だった。イスラム教地域だという程度の知識しかなかった。店の前にチャリを止めて、レジ袋を下ろしている人はテイクアウトか何かの人かと思ったら、ホールの人だった。メニューをパッと見て、中華系の店は一人で来るもんではないなとの思いを何度目だか分からないが新たにした。1000円を超えるものは、ほぼ間違いなくクソでかい円盤みたいな皿かクソでかいボウルみたいな鉢で出てきて、3人で取り分けて満足するくらいの量がある。一人で来たのだが。肉油かけうどんみたいなやつと、ラム肉の串焼きにした。筒井康隆の『笑うな』を読み返していた。来た皿は、やっぱり、円盤投げに出してもよさそうなほどでかかった。ナップサックの紐にできそうな、小太いうどんに、キクラゲネギピーマン赤緑ニンニク唐辛子羊肉がどうにかなった餡がかかっていた。何と言えばいいのだろうな、あれは。食っていたら、あれよあれよという間に、店の中がいっぱいになった。私が入った時は私しか客がいなかったのに。みんな(多分)中国語を話していて、ほんの数分で局所的空間のエスニシティ割合が逆転してしまい、私は何か、こじ開けられるような感覚がした。日本人は全く多数派ではないのだと。皿を持って食べる人がいなかったので、あちらでは作法はそのようになっているのかな。2〜3人前と書かれていて、美味そうだが注文しなかった油肉じゃがみたいなやつを隣の席のカップルが注文していて、やっぱり美味そうだが、量が一人で食うものではなかった。帰りのスーパーで、レモンサワーに混ぜる用の炭酸水を、レモンサワーではない、買ったら、レジでそれが通った時に、「年齢確認をしてください」の音声が出ていた。ラベルにでっかくお酒ではありませんと書いてあるのに、機械がアホウを見せてどうする、と思った。

 

ウイグル料理

レモンサワーではない