他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

かいわれの生えたスポンジ

川上和人『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』、読み終わった。ちょっと間を開けて読んでみると、身体の中に抗体ができたのか、あるいは私の根っこ部分にある伝家の宝刀の一本「めんどくせえから深く考えるのをやめるか」が閃いてずんばらりと行ったのか、残りは文章に対してつんのめる事なく読めた。鳥を研究の対象とし、鳥に対して感じる面白さが幸いにして止まる事なく、出会ったり会いに行ったりしているフィールドワークのessayとしては、かなりよい読み物だった。日常のふとした出来事について、頭の中のもにょもにょを言語を用いて展開していくのではなくて、対象が明確で、フィジカルに関係があったりするわけなのでね。エッセイではなく、essayと書いたところにも留意していただきたいが、これは私の趣味みたいなもんなので、別にいいか。これで、積んだ文庫の中で、残るはぐろぐろと円城塔の文字禍だけになった。多分。面白そうだし、読むのもMPを相応に消費しそうだし、困ったね。ちんちんを4つに分割した人の話とか面白そうだけれど。起きてもにょもにょしていると、今日出られるかという電話があり、申し訳ないが前々から予定があるのだ、私には珍しく予定があるのだ、無理ですごめんちょという断りを入れる場面があった。電話も珍しい事なれど、予定があるのも珍しい事だ。誕生日なので、いいところにご飯食べに行っちゃお、と思って、先週話を通しておいたのである。よく行動に移したものだ。電車に乗ってのんべんだらり、特急だったので字面と現実は些か異なるが、お出かけした。一緒に行かないか、と言えば、もしかしたら付いてきてくれるかもしれないしそんなところまで連れていくのも忍びない気がしたし、誰かを誘うという事がなかった。こういう時、人を呼ぶにあたっての後ろ向きさ、また選出元となる知人の貧困さが浮かび上がる。ま、情勢的に、会食というのはあまり勧められるものではないからね。一人で行った方がその辺諸々、ええんちゃうの、と思った。これはどこに行ってもおそらくそうなのだが、商店街と形容できそうな場所を歩くと、人が普通に歩いていて、普通に人が多い。そろそろ、自粛という言葉に詰まっていた重石がこぼれて、重みを失ってきたのではなかろうか。

Brasserie Etoile Strella(ブラッスリーエトワールステラ)(地図/川越/ビストロ) - ぐるなび

ここに行きました。フルコースを食べました。5品いっぱい出てきて、お腹がくちくなって、4400円でいいんですか、と思いました。おいしいよ。