他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

できたてのチョコバナナ

スマホの写真フォルダを見ていたら、よく分からん写真があった。昨日撮ったやつだが。綺麗な風景とかなんとかは撮る事がなくて、道に落ちている面白いゴミとか、蔦に覆われた家とか(以前、巻きついている蔦に花が咲いているところを見て、この類の蔦にも花は咲くんだなと知った。もしかすると、家をひしいでいる大多数の蔦ではなくて、端っこの方に紛れ込んでいる別種類の蔦だったのかもしれないけれど)、街灯に貼ってある「JKとデート(ハート)」「イケメンとデート(ハート)」という怪しい斡旋業みたいなチラシとかを撮っている。前者はピンクで、後者は黄色だったはずである。ブサイク・デブ禁止など、ルッキズムとその他諸々があからさまに丸見えになった、駆逐するのは到底無理なのではないかと思わせる人種と思考がギラついている、チラシというか、A6とかもっと小さいサイズの紙切れだが。ああいうのを見ると、世界から分断はなくならんだろうなと悲観的になる。で、写真フォルダの中にあったのは、キティちゃん印のチョコバナナが路上に落ちている写真だった。チョコバナナが路上に落ちているところを見た事があるだろうか? 縁日とかだとあるのかな。私はなかったので写真を撮った。串が刺さっているタイプではなく、小包装になったタイプで、買い物袋からこぼれ落ちたのか、おそらく手付かずの状態でそこにある事になったのだろうと思われた。私が見た時には、バナナの真ん中土手っ腹あたりにずぼりとくぼみができていて、サイズ的にも状況的にも、カラスあたりがついばんだのだろうと推察される。なぜ全部平らげてしまったのか謎であるが、交通が激しいと言えば激しい場所だったから、チャリか自動車が迫ってきたため飛び去り、そのままここを離れてしまったのであろう。一体、このハローキティデザインのチョコバナナを買う人はどんな人なのだろう。分からん。チョコバナナを食いたいと思う瞬間が、一年の中で寸分たりともないという事実を今認識したので、買って落とした人は、その類稀なる衝動に突き動かされたわけだ。チョコバナナを食いたいという明確な意思を持った瞬間が、人生で何回あっただろうか? 生徒会役員共や、キルミーベイベーに出てきたような気がするので、その辺の話を読んだ時に思ったかもしれないが。縁日において、そもそもチョコバナナの屋台って見ないものな。りんご飴も、最近はあるのか? まだあるのか? もう何年も縁日的なものに足を運んでいないので、記憶の中の残骸としか照応できない。