他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

売毒

住宅街の私宅に、つつじの花が植わっていた。国道脇に咲いているのや、先日見たようなやつとは、なぜだか色合いが違い、ピンクの主張が強かった。下品で扇情的なランジェリーを思い出させるような、そういう色相だった。下品で扇情的なランジェリーと言うのは、下品というところは概ね意見の一致を見るところであろうが、扇情的、つまり情欲を煽られるかどうかというところに関しては個々人の趣味嗜癖があるだろうから置いておいて、こういうのは、私も先月くらいまではだいたい想像の、ホワンホワンメムメム〜くらいだったのだが、あまり人に言うようなものではないきっかけで探し求める事になり、すけべなネットショップとかリアルショップとかを見て、だいぶ現実の手触りで補完できた。グラブルのシャトラ、あれが着ている透明のレインコートみたいなやつ、そもそもどうやって思いついたのか見当もつかなかったのだが、ビニルか何かの素材でできた、透明のエプロンがエロコスチュームにあり(これにはそもそも、「どうしてエプロンを透明にしようと思ったのか」という別の問いをぶつけなければならない。割烹着がどうとか、裸エプロンがどうとか、そういう話は積もって掃いて捨てるほどあるが、そもそもエプロンに対して働きかけようという発想は私にはなかった。これだからやめられないのである)、知ってか知らずか、ああなったわけである。もし知っていてあのようにしたのであればそれもまたすごいし、知らずにあのようにしたのであればそっちの方がすごい。あくまで仮説なのだが。穿くもの一つ取ってもめくるめくラインナップがあるので、成人済みなのであれば、一度見てみると、人生で役に立つ時が、多くて一回くらい来るかもしれない。世の中の大体のものには代替物がある、と考えるようになったのは少なからずこういう趣味が寄与しているところもあるのだが、やはり本物の方が本物なので、その辺は上手く折り合いをつける必要がある。何の話だ? 何週間か前に見た、コンクリ壁の上の方に咲いていた、ちっちゃくて目の覚めるような白をした花が、げんなりするような陽気にあてられて元気になり始めた夏草の繁茂にのしかかられて、どこにも見えなくなっていた。ささやかで、何の価値もなさそうな花だったから、綺麗だなと思っていたのに、ちょっと口を尖らせてしまった。同じ場所に、節が連結したようになっていて、取り外したり、また差し込んだりできる、昔から知っているのに名前を知らない草が生えていた。what is your name?