他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

本屋のハタキ

野坂昭如エロ事師たち』を読み終わった。昨日くらいに。人生の今まで、今の今まで、これを読んでいなかった事を痛く後悔した。どれぐらい痛いかと言うと、漫画でオーバーに表現される処女喪失においての破瓜の痛みくらい。この小説の中にあるもの全てに、私の精神性が反応していた。話は猥褻で猥雑だが下品ではなく、題材は猥雑で猥褻だが下品ではない。名前自体は、人生で掠って擦れ違ったくらいはあるはずなのだが、本に手を伸ばすまで至らなかったのが本当に本当に残念である。そんな人がいるのかは分からないが、私は世界の想像力と余白を信じているので、私の普段の興味関心に近い円を持っている人は、是が非でも読んだ方がよい。世の中にこれほどのものがあった事に感謝し、感激し、そして後悔するだろう。それほど心がゆっさゆっさ揺さぶられた。内容に関しては、読めば分かるというか、最初の10ページくらいで全てが伝わるはずなので、冒頭を立ち読みすればよい。そして買って、家でじっと読むのがよい。これについては言葉を費やして記憶をよごしたくないので、以上とする。火垂るの墓アメリカひじきを置いていなくて、これだけ置いている本屋もすごい。これが、小学校でも中学校でも高校でもいいが、図書館に置いてあったら、それはそれでものすごい事で、幸い年齢制限など付いていない安心安全新潮文庫なので、誰でも読める。解説が澁澤龍彦なのもすごかった。解説も読む価値間違い無いので、最後までしゃぶりつくせる本だ。すごい。朝の4時くらいに目が覚める現象が、まだ続いている。ちょっとずれて3時だったりするが、目が覚める。二度寝すると頭が痛くなって一日使い物にならなくなるのに、そんな時間に起きたとてやる事が、ないとは言わないがやりたくないので、やっぱり二度寝する。部屋を掃除した時に出たゴミを全て排出したので、玄関含めて、部屋が広くなったような気がする。それでも、生活通用路はさほど変わっていないので、見た目がさっぱりしただけではある。押入れに本を並べただけでは、整理が完了したと言い切る事ができないようである。心の中からそういう声が聞こえてくる。昨日、人と話している時に、木の本棚だと棚板がたわんで、列あたりの収蔵量が少なくなるので、変形が少ないスチールラックにした方がよいと教えてもらった。スチールラックの専門店さえ、この世にはあるらしい。なんでもあるな、この世の中。金で買えるものだいたいは。