他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

温泉卵ダークネス

人参切ろうと思って戸棚を見たら、買った覚えのないカリフラワーがあった。カリフラワーではなかった。人参の頭のところに、ぐるりもりもりと白カビが、チーズケーキみたいに生えていて、一瞬何がそこにあるのか分からなかった。この季節、常温で野菜を保存しておくのはよくないのだなと、当たり前の事実なのだが、目の前で事故が起きてようやく理解した。玉ねぎは、分かりやすくやべー感じにはなっていなかったが、皮と白い中身の間に、つうと飴色の液が走ったところがあったので、あれも冷蔵庫に入れておいた方がよさそうだ。生ゴミの処理が繊細になってきた。今日は、何をしたんだったか。順番に思い出す。銀行に記帳に行った。通帳はデジタルにした方が銀行的にはいいらしいのだが、オンライン取引をするためのワンタイムパスワードを出す、ぺらい電卓みたいなやつを失くしてしまったため、ずるずると紙通帳を使い続けている。私が電子書籍で本を読むようになる頃には、通帳も失くしているものと思うが、本は一生紙で読みそうではある。それから髪を切った。いつも行くところで、今日は初めて当たる人だった。大学で中東、トルコあたりを研究していた先生に雰囲気が似ている。頭頂部の方が、また猛スピードで伸びて繁り、パイナップルの天辺くらいの感じになったので、その辺しっかり梳いてください、などなど伝えた。極論、散髪に行く時は髪を梳いてくれればよいと思っているところもある。それくらい毛量があるので。梳きばさみから落ちる髪の束が、普通のはさみで切り落としたくらいぶっとい塊で、自分の頭ではあるが嘘だろと思った。今日の人は、梳きと、あとシャンプーを頭に揉み込む手つきが上手かった。頭頂部をつまんでみると、まだまだ梳けそうなので、すごい。それから百円均一に寄り、必要だろうなと思っていたものをいくつかと、突発的に、トイレの掃除用具を買った。この家に越してきてから、さっぱり忘れていたので、そろそろ真面目に向き合わねばならぬと突然思ったのである。思い立つのに何年かかるのか。ポリエチレンの手袋も買って、掃除シートで色んなところを拭き、ブラシで撫でた。磨いたと言いたいところだったが、メラミンスポンジが先っちょに付いたブラシがやたら高性能で、ちょっと撫でるだけでもろもろが全部落ちた。ラーメン屋でバイトしていた時、メラミンで丼の色ばみを落としたものだが、原理としては陶器が目的語なのだから、この結果は必然の帰着ではあった。トイレが綺麗になった。