他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ぬめぬめした内股

泊まっている場所に隣接しているグラウンドを、初めて散歩した。広いなでかいな芝生が生えとるなくらいしか思っていなかったけれど、たまには身体を動かさないと、存在の根源的なところで錆び付いていきそうな感覚があったので、5周くらい、40分程度かけて歩き回った。芝生が緑色だった。密度にムラがあるのは、あれは何なんだろうな。何かしらの理由があるのかもしれないけれど。陰毛みてえだなと思った。でっかいスプリンクラーが、ものすごくゆったりした速度で回転して、土と芝生を濡らしていた。あそこに立ち入っていって、頭からシャワーみたいに浴びたら怒られんのかな、とか考えた。グラウンドの真ん中の方、スクエアに区切られたマウンド的な場所には、ながっちょろいスプリンクラーが横たわっていて、全然水が出ていないか、透明な陽炎(陽炎は透明だ)が立っているように見えた。けったいな出方でスプリンクラーぴゅんぴゅんなのかな、と思っていたけれど、そいつと直角の位置まで歩くと、ちゃんと水が出ていた。景色として綺麗で、たんぽぽの綿毛が、それだけで地面から生えているみたいだった。たんぴょぴょたんぴょぴょ、と言いながら歩いていたが。あとは、花壇に迷い込んだ何かのチラシとか、何かの木から落ちた何かの木の実、さくらんぼにちょっと似ていたけどりんごと足して2で割ったくらいだったか、モグラの穴などを見つけた。あまりにも暇なので、よく分からないものを探していた。何日か前に撮った写真の事を突然思い出した。生活において写真は全く撮らないのだが、その瞬間、非常にテンションが上がったため、撮っておいたのを忘れていた。誰に見せるでもないので、ここに載せておこう。

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見れば分かると思うが、鳥のレッグを、この部位の複合体を日本語で的確に表す言葉が思い付かないのでレッグとする、フライパンで焼いている時の写真である。フライパンのサイズにいい感じに収まらないので、あれこれ位置を変えたり向きを変えたりしていたら、偶然たまたま思いがけずこのフォームになった。卍である。突然チキン卍が目の前に現れた私は、なぜだか昂奮し、写真におさめたのだ。写真だと逆卍だが、フライパンの中のチキンを逆配置すると正卍になるので、相対的なものである。晩飯には、肉をオーブンに突っ込んで適当に焼いて食べたのだけど、きっとおいしいんだろうなと前々から考えていたりんごを一緒に入れてみたら、想像以上においしかった。なので、なぜ最初からやっておかなかったのかと悔やんだ。