他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

内臓を食おうと思いつく事

売っているのを再び見かけたマンゴージュースをコップに注ぎながら、紙パックからの適切な注ぎ方について思い出した。さんざん飛沫を散らした後に。注ぎ口がむしろ上に来る向きで注ぐと、空気が入らないとか何とかの理由で、跳ねずに注げるのであった。事が終わりに近づいてから思い出したが。銓衡に「せんこう」のルビが振られていて、文脈から意味が分かりはしたが、その意だと選考の字ではないのかと思った。こういうちっこい機会を失わないようにするために、や、適当なエクスキューズかもしれないが、広辞苑を買ったのである。元々の表記が銓衡であって、選考はそれの簡易表記という扱いらしい。はにゃーん。先の字がおもり、後の字がはかりの意味であるらしく、それでなるほど選考の意味になるわけだ。ほにゃーん。私が知らない事ばっかり書かれてある。辞書とは異界の読み物であるのかもしれない。いちいちマークしていけば、もしかして、知っている言葉は、収録語の一割にも満たないのではないかしらという気がする。本当に。英和辞典とか、あるいは、自分の全然知らない、トルコ語とかヒンディー語の辞書でそれをやったら、ただただ知らないだけなのではないか。読める文字でこの疎外感なのだから、未知の言語でそうなったら、それはもう、なあ。他にも、衣類で「セル」というものがあるらしいのだが、これは説明に費やされている言葉のほとんどが分からなくて、今画像検索してやっとそれらしいイメージを掴んだ。サージという素材の和名らしい。サージをそもそも知らないが、画像からなんとなーく分からないではない。分からん事ばっかりだ。武田砂鉄『日本の気配』文庫版を買いに本屋に行って、そのついでにガリヴァー旅行記を買った。一冊だけ買って帰るという事ができない。ガリヴァー旅行記は、私の恩師というか、他に適当な言葉が見つからないのでこうしておくが、正確に記述しようとすると利益関係者みたいな感じだ、ともかくそんな人が話をしていたのを思い出したのだ。ぺろぺろとめくってみたが、岩波でも見なくなった、版面みっちり極小活字の本で、それがかなりのページ数あるので、なかなか骨の折れる本だと思われる。表紙の紹介文が強烈で、「他をえぐり自らをえぐるスウィフト(1667-1745)の筆法はほとんど諷刺の枠をつき破り、ついには人間そのものに対する戦慄すべき呪詛へと行きつかずには止まない。」とある。どういう事なのだろうね。