他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

大仰な蓋

玄米茶を淹れた。先に買い物に行ったスーパーに、よさそうな緑茶を置いていなかったゆえである。他には番茶とかがあったのだが、味が想像できて分別可能なお茶は烏龍茶緑茶ルイボスティーくらいなものなので、それ以外の茶がどんな味がするのか、指差しはできない。飲めばなんとなく分かるかもしれないが。茶葉と、茶色いなんかの粒が入り混じっていて、多分これが玄米なのかな? と思われた。湯を注いだ瞬間に、あ! と気付いた。その匂いは、お茶漬けの素をぶっかけたご飯にお湯をぶっかけた時と同じ匂いだった。あの丸い麩菓子みてーなやつはおかきだったはずで、おかきとはコメ由来であるから、似ていても不思議はない。驚きはしたが。味は、飲んだら、あ、飲んだ事あるなと思ったが、緑茶みたいに圧倒的カフェインでぶん殴ってくる味ではなかったので、ちょっと物足りなかった。開けたばかりだったので、玄米(ポン菓子みたいになっていたので玄米そのものではない、炒るなりなんなりしているのだろう、コメを湯で味だけ出して捨てるとはなかなか罪深い事をしているような気持ちになるが)と茶葉の割合がいい感じになっていないところだったのやもしれぬ。独特の、上顎をさよさよと撫でていく香りがあるから、苦手な人は苦手かもしれない。しばらくほっといて、晩飯の片付けの時に急須の中身も一緒に捨てたが、湯で膨らんで蒸されてパンパンに張り詰めた茶色い玄米(だったもの)は、頭の中に蛆虫がフラッシュバックした。あの矯正したクロワッサンみたいな形の蛆の幼虫を縦横比等倍で拡大したら、こんなになるだろうなと思って、ギョッとしてビクッとして嫌な気分になった。あの光景は、見なくて済むのであれば一生見ずに生きてゆくのがよい。洗濯物をカーテン代わりにして久しいが、カーテンを買わなければと思ってからも久しい。今思い出した。とは言っても、しばらく、窓は開けっ放しで夜を過ごしている。なぜというに、暑いからである。汗をかくほど暑いかというと、全体としてそうではないが、時に服の袖で思わず汗を拭いてしまうほどの日はあった。暦ではすでに月の数字が二桁に乗っており、夏はもうよいよいかと考えていたが、なかなかどうしてしぶとい。秋はどっちつかずで空気が乾燥している以外は好きだが、冬までジャンプされると寝起きがダメなので困る。そういえば、カレンダーを見て、10月は祝日がひとつしかないから雑魚だなとか思っていたが、あれは現実問題として振り替えられていて、そもそも祝日がないなっているらしい。