他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

どの指でヒッチハイクすればいいい?

本屋に行った。伊藤計劃の本を2冊買った。劃の字がかっこいいのでいつか読もうかと思っていたのだが、今日は目当ての本がすんなり見つかる前によろめいたので、手に取った。逝くのが早過ぎたタイプの人ではあるが。大学の同じクラスで、伊藤計劃をめちゃくちゃに好きな人がいた。後々なかなかやべーやつだという事を仄聞したが、今頃どうしているのだろうな。誰とも連絡が取れないが。あまり片手間に読み飛ばせる本ではなさそうなので、移動時間と、家にいて空いた時間とで継いで読んでいかなければ内容を忘れそうである。本来の目当ては、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイクガイド』全5巻だったのだが、234巻しかなかった。なんでだ!!! おい!!! おいぃぃぃぃ!!!! 在庫検索システムでは1巻があるはずだったのだが、店員に聞いてみたところ、他のところに挿さっているか、お客様がレジを通さずにお持ちになった場合、在庫データと相違する事があるらしい。他の棚にあるのは、図書館やスーパーなんかでもしばしばあるところだけども(ない方がいいのだが世の中にはどうしてもやべーやつがスポーンするのだ、残念ながら)、後者の憶測は面白いなと聞きながら思った。お客様がレジを通さずにお持ちになった場合、とは、それすなわち万引きではなかろうか。万引きをそんな表現するとは、ものすごい迂遠の筆を持った人だった。いつか使う機会が来たら、私もその言い回しを採用してみよう。よって、手元には現在、234巻しかない。シリーズ物が最初から読めず、揃っていない屈辱を久しぶりに味わった。西尾維新刀語も、ふと思った時に全部買って読もうかと思っているのだが、だいたい12巻のうちどこかが抜けているので、ごっそり持っていく事ができない。今だにちらほら売れ続けているのはすごい事だが。伊坂幸太郎の新刊も出ていた。買おうか、どうしようか。文庫ばっかり読むが、ハードカバーで本を読むと、1500円のランチを食ったような気分になる。あれはあれでしか得られない体験だ。1500円のランチなんか食った事ないわと判じようとしたが、イギリスで昼飯食ったら、それくらい払っていたかもしれないな。外貨換算になると、金銭感覚は変貌する。ふりがなをつけるように、そのままコンバートされるのではないから当たり前の話なのだが。宇宙クリケット戦争だか、面白そうなタイトルがついているから、私は早く銀河にヒッチハイクしに行きたいのだ。