他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

清流のようなおもらし

昨日の夜、無性に回転寿司が食べたくなった。あの適当な、素っ気ないマグロとか(寿司を食う時にマグロは食べない)が食べたい! と思った。思ったので行った。回転寿司チェーンの中では、くら寿司が好きである。理由は特にない。他のチェーンに比べたら、加点方式でくら寿司が一番上に来るだけだ。はま寿司は地元の店舗があまりよくなくて、かっぱ寿司は社のトレードマークから自身の魂をかなぐり捨てたので失望した。スシローこそ一番理由がないかもしれない。席に行くところから会計まで、会計するかどうかの確認の時だけ店員が来ただけで、ふらっと行ってふらっと帰れるように無人化というかシステム化されていた。前からこんなではなかった気がするが、人手を割かなくてもよいところがあるなら省エネ化してしまえばええねんと実行したのはすごい。複数人で行くと、まだどうか分からない。サラダ軍艦とか、マグロユッケとか、好きなものを食べた。前に時々行っていた寿司チェーンは回転していなかったので、あ、回転寿司って回るから回転寿司なんだよなと思い出した。欲望のパレードだ、次から次へと流れて行くぞ、寿司が。変な時間に行ったので全体の1割くらいしか乗っていなかったが。久しぶりに見た回転寿司は、なんだかシャリが縮んでいた気がする。キットカットとかカントリーマアムとかと同じ運命を辿っているのだろうか。あれらのサイズと日本の平均賃金よ! 私がいるところの選挙区では、はーぁ、お前かいという候補が当選したのでがっかりした。ユッケチャンジャにぎりみたいな名前の、ごま油とかでいい感じにした甘辛い、韓国料理みたいなやつのバナーが皿に乗って流れていて、タブレットのメニューページ何番にあるぜ、と書いてあったのになかった。いないのにいた。どこにいるのかと何回もメニュー3を開いたが、ユッケチャンジャにぎり的なやつはなかった。なぜ。左に座っていたにいちゃんが、転職活動中なのか、アプライ先企業の採用担当者か、転職エージェントみたいな人と、30分くらい電話していた。卓の上には6皿くらい来ていた。電話のタイミングが悪過ぎるだろう。今飯食ってるから後でいいですか、とか言わないんだなと思った。そこまでせんでええやろと思うくらいの敬語を連発していたし、これはそれに限った話ではなくて、バイト面接を受けている女子学生が「TikTokをやらせていただいていて……」と言っているのを聞いた時は眩暈がしてぶっ倒れそうだった。んなもん勝手にやれよ。好きにやりなさいよ。武田砂鉄が前々から疑問視していたEXILE内の過剰敬語は、社会的に立ち現れる前の萌芽だったのかもしれない。本屋に行ったら『コンプレックス文化論』が文庫化していた。