他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

黄金の心

銀河ヒッチハイク・ガイド』を読み終わった。一目も二目も、なんなら五目も置いているかつての先輩が褒めていたので、さぞかしよい本なのだろうと思っていたが、それを思い出して本屋に買いに行った自分を褒めてなければ、そしてこれをシリーズ5巻揃えて置いていない本屋に顔を顰めなければならないほど、こう、手放しであれこれ肯定的な言葉を並べなければならない本だった。今年読んだ本ではガリヴァー旅行記が表彰台の凸の突き出たところに立つ事になるものだとばかり思っていたのだが、伏兵とは思わぬところから出てくるから伏兵なのである。いい小説だ。私は、これは人生の中で特に素晴らしい本だと思ったものを並べる本棚をいつか作りたいと思っているのだが、銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズは間違いなくそこに座を占めるだろう。間違いない。ラーメンに麺が入っているくらい間違いない。ちょっと考えただけでもでっかい本棚2つくらいが既に必要なのだが、素晴らしいものとは多くて困るものではない。とにかく、まだ5巻の『ほとんど無害』だけまだ手元にないので、4巻を読み終わるまでにはどうにかして本屋で見つけてこなければならない。どう面白いのかと言われれば、これはこれの持つ面白さで以って面白いのであって他に比するのは違う気がすると言わなければならないので、私が人にものを勧めるのがド下手くそなのか傑作とはそういうものなのかどちらかである。訳者あとがきにはこの作品への愛情が溢れているので、作品周り諸々を理解する以上の価値がある。明日からは2巻の、えーと、『宇宙の果てのレストラン』を読む。事情があってタクシーで家に帰ったのだが、住所を一文字抜かして伝えてしまって、近所を通り過ぎてなぜか知らない道路を走り始めたので内心ハラハラしていた。自分が車を運転しないので、もしかして私の家に通じるそういう道があるのかしらなどと思ったが、どう考えても高低差他諸条件を考え合わせると見当違いの方向に行っているのは火を見るよりも明らかだった。引き返す時にラブホ街を通り抜けて面白かったので、それでチャラになったと考える事にする。私はラブホ街を見るのが好きである。もうちょっと正確に言えばラブホ街に入っていく男女を見るのが好きなのだが、ド平日のド昼下がりにもそこそこの数のペアがいて、やはり三大欲求とは三大欲求なのだなと思った。今、部屋の天井に枯葉がぶら下がっていてびっくりしたのだが、多分蛾か何かだと思う。洗濯物を取り込む時に入ってきたらしい。どうしようかな。