昨日聞いた予報通り、一日中雨が降っていた。おや、止んだかなと思ったらどちゃどちゃに降り始めて、舌打ちをしたものである。いや、物理的にはしていないが、心理的にはしていた。前に書いた気がするが、古い小説では、舌打ちの音が「ちょっ」と文字にされている事があった。ほんまかいな、と思うのであれば、あまり行儀のいい事ではないかもしれないけれども、他に人のいないところで、舌打ちを何回も繰り返していると、ちょっ、という舌打ちにも、幾分かの、かなり納得できる理がある事が分かる、と思う。分からなかったら、それは、ニワトリの鳴き声がくっくどぅーどぅるどぅーに聞こえない、みたいなもんだ。各国言語別舌打ちの擬音リストなんて、もちろん見た事がないわけだが、実際目の前にしてみると面白いかもしれない。人前で、そうとは知られず、悪態をつけるわけであるからして。あとは、嘔吐の擬音とか。や、どうだろうな、オノマトペ全集くらいのものは、だいたいどこの国でも出ていておかしくなさそうだから、総覧になってはいなくても、ひとつずつまとめていけば全になりそうだな。