他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

いやな知らせ方

余っているチーズを使おうと思って料理に乗せて、とろけるまで待ちましょうと椅子に座ったら、直にへんてこりんな匂いがし始めた。少々緩やかな、洗ってない運動着みたいな匂いが。買ってからそれなりに経つチーズだったので、間違いなく終わりを迎えていたらしい。これは発酵とかなんとか、そんな可愛らしい話ではなくて、ただ駄目になっている。こうなったチーズが入った料理を食べると、胸の内から噴き上がるような生理的な気持ち悪さが発生するので、やめた方がよい。やめた方がよかったので、乗せたところから菜箸で丁寧に取り除き、申し訳なく思いながら生ゴミとして捨てた。古くなったフランクフルトは焼くと肛門に頭を突っ込んだような匂いがするし、安いニョクマムもフライパンにちゃーっとかけて加熱された煙が立ち上ってくると肛門に頭を突っ込んでかき回したような匂いがする。日常の思いがけないところで、やべー匂いはいとも簡単に発生するのである。ニョクマムの匂いはあまりに強烈なので、部屋の空気を気にする人は絶対に使わない方がいい。人によってはくさやもかくやという気分になるかもしれない。空気を入れ替えるために窓を開けたら、ガラスのところがずるりとした。カーテンをかけた事で、至極当たり前だが、窓が見えなくなったのだが、順当に部屋の空気があれこれいい感じにあれしてそうなった結果、めちゃくちゃ結露しているらしい。らしいというのは、指先の感覚だけで言っているから、もしかしたら窓一面にスライム状の生命物体が張り付いていて液体的感触を返しただけかもしれないからである。そうなると、窓の桟が腐らないように、結露の面倒を見てやらなければならないわけだが、それはそれでめんどくさい。何日かに一度、洗濯物を干すから、それだけでどうにかならないものだろうか。部屋の匂いが変わったなというか、着ている服の匂いが変わった。体臭が変わったのか、体質の変化に繋がるような劇的な手術か傷害か、何か受けたかしらと思ったが、そういえば洗剤が変わったのだった。相変わらず、クリアータイプのほぼ無臭なものだから、これはこれでよいというか、前のより匂いが薄いかもしれない。一緒に柔軟剤? 芳香剤? みたいなのももらったが、いい匂いをさせる相手がいないため、どうすればいいんだろうか。蓋を開けて、トイレの消臭剤みたいに、ルームフレグランスになったりするのかしら。匂いというのは情報量が多いから、部屋はできるだけ、自覚的な限りで、後付けの何かがないのが望ましい。