他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

即席狩猟

昨日の腹痛からは脱したが、午後、座っている最中、絶えず腹の中でガスが産生されている感覚が消えなかったし、実際問題として、物質的にも、肛門を基底としてもくもくと空気の塊が這い上がってくるのが止まらなかった。腹痛の延長事象と言えるかもしれない。腹を下すなどの合併症状があるのではなく、ただただ腹が痛かったし、ただただガスが生まれるのである。何度となく席を立ち、別にそこだけが特権的な空間であるわけはないが、トイレの中で行き場のない気体を解放してやった。今日食べたものといえば、現時点で、牛乳1リットル、オレンジジュース500ミリリットル程度、チョコシリアルが一食分くらいなものだから、これらのうち一体どれがこんなに、積乱雲のような放屁を生み出すのか分からない。人前で気軽にぷりぷりやるわけにはいかないから、括約筋には大いに活躍してもらっているのだが、胴体の中でせわしなく忙しく、無形のそれがトランポリンで跳ねているかのようにぷかりぷかりと上下するのはなかなかストレスである。身体のどの部分がこうしているのか、見当がつかないが、手荒れが痒くて寝返りをうっている最中、屁がクッキークリッカーもかくやの状態になるツボでも誤って強刺したのだろうか。なぜいちごの匂いがするのか、誰かいちご大福でも食べているのか、いちごジュースだとするとあまりにも生のいちごの匂いが濃過ぎると思って横を見ると、パックから生のいちごを摘んで食べている人がいた。そのような光景を期待するにはあまりにも妥当な推論要素が欠如した空間だったので、少なからず面食らった。映画館で、隣の席をふと見て、生のいちごにかぶりついている人がいたら、脳の演算機能が一瞬停止するだろうが、場違いというか、事態の噛み合わせの悪さはそんな感じだった。空気が冷たい日だった、まだ終わっていないが。廊下に出るだけで、そこが全く、自分が生活している住居と同じ空間に属するとは到底思えない冷たさで充満していて、トイレに行くのも風呂に入るのも身体が引けるというものだ。長袖シャツ一枚の上にコートを羽織ると、意外と外気温に耐えられるという事実に気が付き、パーカーを着なくて良いので洗い物が減るから採用していた方針だが、今日ばかりは流石に顔から染み入ってくる冷気に、正体をなくすかもしれないなと思ったところはある。今シーズンはまだマフラーを装着していないから、防寒装備のレベルは伸び幅を残してはいる。が、あんまり寒くなると嫌なので、ほどほどのところにしてほしいものだが、自然が相手では、主語のスケールが違い過ぎるな。