他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

なめらか遺体

ダーク・ジェントリーを読み返していて、ピザからペパロニとアンチョビの破片が飛び散るシーンがあり、ペパロニはでっかいおやつカルパスくらいのイメージが湧くのだが、アンチョビって何だと思ったので、スーパーで買っていた。カタクチイワシそのもの、さらにそれの加工品がアンチョビらしい。イクラとかキャビアとか、魚卵的な物だと思っていたが、卵ではなかった。身は薄くてひまわり油に浸かっていて、かなりしょっぱい。これがペパロニと一緒にピザに乗っているわけで、小説中で描かれたピザが偶然そうなのか、イギリスのピザにはそういうものがあるのか不明である。ドミノピザに掲載されているアメリカンやニューヨーカーは、ペパロニとチーズが主成分であり、アンチョビは影も形もない。とりあえず、これまた一緒に買ってきたオイルサーディンを添えてフランスパンで食っているが、油と塩と魚の味しかしないので、あまりそれ自体食事として志向するものではない気がする。ビンの内側に、細くて薄いアンチョビが張り付くようにぺったりしているのが面白い。全てのアンチョビがそのような詰め方をされているわけではないだろうが。やげん軟骨を晩飯に食べたが、下ごしらえの段階であまりに塩をしこたま振り過ぎたため、ひたすらしょっぱかった。しょっぱい骨と肉の塊をひいひい言いながら食べただけだった。洗い流すなりなんなり、もうちょっとやりようがあったものと今では反省している。片栗粉で団子的なものが作れるようで、レシピを検索してうろ覚えのまま工程を進めていた。片栗粉と砂糖を入れて、牛乳でゆるゆる溶かしながら混ぜていたのだが、さっぱり固まらなかった。牛乳が多すぎるのかしらんと片栗粉を追加し、きちきちと溶け残りつつもなんとか馴染み、しかしさっぱり軟体に近づいていかないため、さすがに途中でなんじゃこれはと危機感を抱いてうろ覚えのレシピを確認しに行った。全然固まらない白濁液を、鍋で熱しなければならないのだった。鍋に入れて、最後に使ったのはいつだったかな木べらでくりくり混ぜた。だんだん水分が正体を失い、ぬばぬばした物体が固まり始めた。これ以降は再びうろ覚えで、水で冷やしながら適当な大きさに千切っていった。砂糖醤油で食べたが、牛乳の乳くささが、ぼってりしたスライム的なものに閉じ込められていて、少量食べるにはよかった。完全に勘違いをしていたせいで精液のバケモノみたいなのが少なからずできて、あとでどうにかしようと冷蔵庫に入れておいたらやばそうになった。