他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

打入の小槌

生姜という食べ物は、かなり早い段階で、それ以上入れても知覚できる味の情報量が変わらない限界がある。それを律儀に守った場合、一人暮らしだとさっぱり減らないため、味は変わらなくても効用は順当な足し算だと期待してそれなりの量使ったりする。生姜と唐辛子、八角、顆粒鶏がらでスープを作った。味が物足りなかったので、昆布を一枚入れてもう少し煮た。昆布の出汁が加わると、味がしゃんとするのは不思議である。情報として処理できていないが、そこに存在してまとめ上げているのだと思われる。アンプのローミドルハイみたいなのが味にもあるとすれば、ミドルかローあたりの補強をするのが昆布なのだろう。本屋でふらふらと本を買った。こんなレーベルが存在する事を知らなかったが、P+Dブックスというのが小学館にある。和書では滅多に見ない、洋書様の、表紙が厚紙で本文がザラ紙のスタイルだ。洋書は読まないし性格的に読めないが、あの装丁はざっかけながらも実用性を感じて好きなので、目当ての野坂昭如の短編集と、落語家のまくらを集めたものを買った。大体、版権切れのものが所収されているようで、一冊が500円程度と買いやすい。装丁と帯を捨てるとこの値段になるのなら、全ての本がこうなってもいい気がする。少なくとも、大した情報が載っていない帯はさっさと廃止するべきである。私は役に立たない事というか、飯のタネにはならないような事はうまい。人から愚痴を言われて聞く事はあるが、人に愚痴を言う事はない。最終に近い方の処分場みたいだ。少々摂取量が乏しくなっていた野菜をもりもり食べたら、口内が荒れていたのが治った。舌の先に違和感があり、出来物ができているのは別の問題かもしれないが、食事は健康のために重要である。豚の生姜焼きにおける豚くらい重要である。運動はそれにおける生姜くらいではないか。言いたい事と、これは言わんとこと思っている事と、変な峻厳があって、後者を書けば大体の日は足りるのだが、言わんとこと思っているので言わない。