他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

塀の欠けた立派な城

なんというか、ぽーっとしていた。たまに思う事だが、無職にも才能はあるらしくて、私には多分無職の才能がある。あってもしょうがないタレントだけれど。暇で暇で、これは実際に暇、タスクガラ空き、もうほんとに手すきで店仕舞いというのではなく、埃のほどほどに積もった部屋で、あぁ、きれいだなあ、と思うようなものだが、仕方がない時、頭の中の泥から、ぽこっとガスが泡を突き上げてくる。あの人に言われてどうにも覚えているあれそれの言葉とか、それこれの言葉とか。人体はぐちゃぐちゃの有機体で、毎瞬ぶれていて、その瞬間その向きですぽりと刺さったものが、たまに、つんつんと存在を主張する。それが多い人も少ない人もいるのでしょうね。ご飯は半分がいいとか、二倍盛り、お茶碗ふたつくっつけたてんこなやつで頼むわ、とか、好みがあるのと同じでね。凝固剤がなくて、手に掬うそばからてろてろと逃げてしまう。思考にそれくらいの強度しかない時期は、しょうむない。一応、ふたりの友人に対して会うアポイントメントが取れたので、今回帰ったのは普段にはない成果がある。ひとりは、特に、3年かそこら会い損ねていたし、メールで連絡してよくぞ返信してくれたというところで(私がメールしか使っていない)、忘れられてなかったのねアタシ、なんて気持ちになった。私が種々の文体を混在させるのは、そうしなければ頭の中の濁流に乗っ取られそうだからである。だからこんなちゃらんぽらんで、べしゃっとしたふかし芋みたいな人間である事の言い訳にはならない。