他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

寝不番

外を一回も見ない日だった。私はカーテンが大好きかもしれない。この家に越してきて3年くらい実装していなかったとは思えないが、そうかもしれない。バナナを食べよう、バナーナバナナ、バナナ、摘み上げたら、ぱたたた、と何かが落ちた。理性が理解する前に本能が何かしらを察知し、すぐ横の流し台に急いで放り投げた。バナナから、バナナジュースじゃないバナナジュースが分泌されていた。それほど時間が経っていないはずだが、どうも天辺の根本に裂け目が出来て中身が露出し、何かしらの化学反応が促進されたらしかった。バナナが持つ、ガスっぽい、透明でぷんとした匂いがあった。捨てた。幸いリサイクル待ちの食品トレーの上に置いていたので、副次被害はなかったが、食べようと思っていたものが食べられなかった時特有のしょんぼり感はある。やろうと思っていたことをまた忘れていた。私はすぐ忘れる。一人でいるとどこまでも腐る。バナナのように。人間には七穴がある。もっと腐る。どこまでを穴とカウントするかは人による。暑い日だ。このくらいの時節は、夏でも秋でもない。ちゅうぶらりんの、四季にカウントされない木端、あまり、天ぷらを作る時の揚げ玉みたいなものだ。チューリップの花びらがやけに肉厚なことを思い出した。