2022-09-20 予言SMLサイズ 町田康『私の文学史』を読んだ。途中までは、喋りを文字に起こすだけだとつまらんなあ、と思いながら読んだけども、最後の方で、あんたしか分かってないんちゃうんか、という喩えが出てきて、そこで嬉しかった。自分だけの感覚がごろりと出てくると、その文章を読んだ甲斐があったなあ、よかったなあ、と思える。それが海辺の砂浜ほどの頻度で出てくるから開高健が好きなのである。あとは、気圧のせいにしたいところだが、ぐんぐん人間としての程度が低下して、あまりじたばたできなかった。まだ袋で100円のとうがらしが売っていた。