他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

手裏剣を投げる音

I have my heart on my sleeve.というのは、「思ったことを忌憚なく口にする」とかそういう意味らしい。Boiling Bloodの歌詞にあって、全く意味が分からなかったので辞書を引いたら、世の中にそういう言葉があった。元ネタはシェイクスピアのオセロらしく、私はシェイクスピアの劇作に今の所むらっと来たことがないので、中学生だかの頃に公立図書館で借りたベニスの商人が唯一で絶後の経験だったと思うが、英語圏では見なかったふりはできないビッグネームであって、そりゃあそこから輸入されたフレーズの百や二百あっても驚かない。年配ではあったが、私がロシア語を習ったロシア人の先生は、ロシア人はプーシキンが大大大好きであり、誰しもいくつかプーシキンの詩を誦じているものである、と言っていた。そして何編かを意味も知らないまま暗唱させられたわけだが、あれは外国語教育の第一としてはかなり意味があった。問題はその後別にロシア語の勉強を続けなかった私の方にある。何が言いたかったかというと、つまり、ある言語を共に有するにあたって、精神的支柱となる詩人なり作家がいると、激烈に効果的であることよなあ。