他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

つめたくてきいろい

葬儀だった。物心ついてから初めての葬儀だった。妹を久しぶりに見た。最後に深呼吸をするように息を吸い、そのまま臨終したそうである。息を引き取るとはそういうことなのか。どうなんだろう。遺影は、写真を一枚見繕って、それを元に笑顔にしたり服装を変えたりの合成をしたらしい。それでええんか、と思ったが、それで特段文句が出ていないからそうなっているのだから、まあそれでええんかな、と保留にした。でもこの服は絶対着ないだろうな、と話をした。棺に花を入れる時、焼き場で炉に入れる時に頭や頬を触った。人間、こんなに皮だけになってしまうんだな。戒名は中堅どころに頼んでも150万円くらいするんだ、と聞いた。戒名のついた位牌を持っていった。母に、大体どういう意味合いでついた戒名なのか聞いて、ああ、そこがなかったら「うきうきわくわく居士」みたいな意味になるんだな、と言った。戒名にも明る過ぎるとかバランスを取るとか、そういう観念がある。でも、戒名ってそんなに値段するんだな。漢字4文字と名前の一文字を取って、etcのルールを守ればいいのか、それとも功徳のあるえらい人がつけるかありがたいものなのか。ブランド品みたいなもんなのかな。無垢を剥いで、手を繋がせて貰えばよかったなと思っている。納骨で喉仏を入れさせてもらったから、まあ、それでなんとかならないものかしら。