映画をいっぱい観た。キューブリックの2001年宇宙の旅は、困惑してレビュー欄を見たくらい、そして評価も両極に割れていて、そういう映画であるらしい。私としては、人が初めて映るところまですっ飛ばして、サイケな画面が始まったら終わっていいと思う。映像制作という面では観るべきところもあるが、映画としてはなんというか、人に見せるものではなくなっている。あとはヒッチコックのものを観た。邦題は根絶すべき悪習であると思った。どうやったらThe man who knew too muchが暗殺者の家になるのか。近年は韓国映画の分野で著しいらしいが、原題がちゃんとあるのだから、文化的に絶対意味が通じないと判断される稀有な場合を除き、そのまんま訳せばいいのにとずーっと思っているのだが、この手癖の悪さは何なんだろうか。どの映画でも、男も女もすぐ煙草をすぱすぱしていて、だいぶ社会における煙草の立ち位置が変わったらしい。買った時の箱ではなしに、シガレットケースとでも言うのか、煙草を差しておく財布みたいな専用のそれを持ち歩いていて、マッチで火をつけたりするのだから、習俗が変わりましたね。筋肉少女帯に「ノーマン・ベイツ」という曲があるのだけど、ヒッチコックの映画の登場人物名であることを初めて知った。時間差でいろんなものが追いついてくる。