他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

鳥居の前でお辞儀するんだ

元旦になった瞬間に母&弟と電話で話をしたのだけども、その時に餅は食ってないのか、と言われた。なるほど、食ってねえな、餅、と今日思った。別に食べる義務も必然性もないが、落ち着きが悪いし餅は好きなので買い出しのついでに餅を買った。美味しい方がいいに決まっているのできなことあんこも買った。きなこと砂糖を混ぜている時、ちょっとずつ舐めながら、あら、まだもうちょっと甘くていいかしら、やだー、こんなに砂糖入れていいんですか、ふふ、みたいな気分だった。きなことあんこを乗せた餅を食べるぞ、甘味でぶん殴るぞ、意気揚々の私はあんこの缶を取り上げた。べりっと開けてぼてっと落として、原材料の一番最初に砂糖が書いてある暴力を感じようと思ったのだ(原材料表示は量が多いものから記載されているはず)。なんだかつるつるしている。引っ張るところは逆の面だったかとひっくり返したらこっちもつるつるしている。もう一回ひっくり返したら、当たり前だがやっぱりこっちも相変わらずつるつるしている。つまり、この便利簡便レトルトな時代に、このあんこ缶は缶切りがなければ開けられない仕様だったのである。この時の私の「ガーン!」感を表すことは難しい。目の前にあるあんこを食えないと悟った時の無力感たるや、日常では比類ない。あまりにも悲しかったので母に電話で報告した。時は遡るが、夕方くらいに、近くに行く用事があったので、代々木八幡に初詣に行った。適当な勘と、うっすら覚えているだけの脳内Googleマップを頼りに迷ったが、着いた。境内までの道で、連れられた犬がぶっといウンコを垂れていたのを一番覚えているのが微妙な気持ちである。賽銭箱の前に、多分御供物だと思うが、みかんと鬼殺しが置いてあって、えらい物騒なもん置いたあるで、と思った。おみくじを引いた。いつも引いているから、なんとなく、引かないと気持ちが悪かった。結果は想像に任せる。代々木公園を抜けると原宿に出られると事前に聞いてはいたものの、そもそも地理が全く分かってないので、多分こっちだろ、くらいの気持ちでふらふら迷ったら、たまたま代々木公園に着いた。春夏あたりは植物したたるいい眺めなのかもしれなかったが、枯れ木枯れ枝枯れ草枯れ土と、ものすごく冴えない色相だった。原宿駅まで抜ける10分間で、異常なストレスを味わった。前々から原宿という街に跋扈しているであろう人類とは相容れないだろうと勝手に想像していたけれど、その勝手な想像は正解していた。二度と行かないだろう。