他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

ふぃらんそろぴ

米を炊き忘れることが増えた。薄ぼんやり、という言葉があるが、あれの逆で、濃ぼんやり、しているのだろう。どう読むのがいいのか、元ネタに準ずるなら「こ(い)ぼんやり」になるはずだが、語感がどうにもよろしくないので、「こゆ」にしてもいいし、「のう」でもいいのかもしれない。ともかく、存在しない言葉について想像を逞しく巡らせても仕方がない。なぜならないからである。でもこういうことしかできないので、本当にしようがないな。いつも翻訳SFの棚で一番目立つところに置かれていて、ずっと名前だけは知っていた劉慈欣の短編集が早川から出ていたから、短編集ならいいか、短編集だし、買ってちょっと読んでみた。翻訳のぎこちなさがなく、多分翻訳としての質もよくて(さすがに原文で読めるほど私の中国語は立派ではない)、短編集としてすごくおもしろい。それから装丁というか、本としての佇まいがいい。ここは全く早川を手放しで礼賛しなければいけない点で、理由は分からないがかっこいい本田。人に即して言えば、姿勢とか骨格とか、その辺の話になるのかもしれない。虚無は今日も去らない。あっちいけ、と言って飛んでいくなら、空中(そらじゅう)が虚無や憂鬱やなにやらかやら、空飛ぶ絨毯みたいに飛び交って太陽の光が届かなくなっているだろうから、これで正しいのだ。