他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

corss

頭の中で、口語の切れ端が、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、互いに手を取り合うことはなく、おさんぽしている。目的を持って歩くのではなく、ただ、行為それ自体が充足している。だからおさんぽである。冷蔵庫の中に驚くほど何もなかったので、適当に入れて煮ることになった。挽肉は悪くなるとてきめんに見た目に現れるが、あれほど正直で、それから足のはやい食べ物は珍しい。冷蔵庫の冷凍庫的温度テリトリーにあった部分はまだ大丈夫で、と言ってもそこはもはや冷蔵庫ではなく冷凍庫だから当然だが、色が変わるだけならまだしも、匂いも少し変わるから、そこは嬉しくない。加熱していないのに加熱したみたいになる。あの時の色、死とか屍みたいな色が苦手だ。肉としてあかんくなっとるねんぞ、お前のせいでな、そんな声が聞こえてくる。味見をしたら、塩をしっかり入れたのを忘れて、使い忘れていた焼肉ニンニクだれもしっかり入れていたので、なかなかご飯の進む味になってしまっていた。ご飯が進む、とは、あれはふわふわ言葉である。しょっぱいがちくちく言葉かどうかは決められないけれど。こう、ぽーん、と、明るい、楽しい気持ちになってみたいものよね。