2023-05-30 大座礁 午後に少し晴れた。暑いと思うほどの照りになる瞬間もあった。空気はずっと湿っている。名状し難い、形のない疲労に囚われていた。片栗粉を混ぜた水のように、わずかにとろりとして添い付いてくる。こんな言葉はないが、こんな感じがする。髪を切ろうかと思ったが、道中でトイレに行き損ねて早く帰りたかったのと、まあいいか……という考えが浮かんでしまったので、通り過ぎてしまった。今は、なぜそんなことをしたのだと、胸ぐらを優しく掴みたい気持ちである。