他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

受け流し目

仲のいいやつ(女)が年明けのすぐ後にお茶でもしねーかと誘って来て、やつは異常に心の振幅が合う稀有な人間なので二つ返事で快諾して3日後にメールを返したのだが、さすがに両者いい年でもあるしどこかそれなりの喫茶店かどこかにでも読んでくれるのかと…

流しそうめん直滑降

実家に帰ると、何をすればいいのか分からない。弟に求められるがままに遊んで付き合っているとなんとなく日が終わっている。私が終わっている。今日は、なんかやっといた方がいいんじゃないかと頭の片隅で存在感を放っていながらもそっと目を逸らしていた事…

ジャガイモはコンタクトレンズをつける

自分で作った飯じゃない飯を食べていると、帰省したなと思う。母が料理をしている間に弟の相手をしているので、まあ家事をしているのと時間の使い方は似ていると言ってもいいのかもしれない。全く見慣れないボードゲーム2種が家に増えていた。サイのヒーロ…

時代の濡れ衣を被り

約半年ぶりに実家に帰ると、鳥の声がした。家に鳥(インコ)が増えていた。クリスマスに何も買わなかったのもアレだからと、母が弟に買ってくれたようだ。名前は「こゆき」らしい。白いからだと思われる。弟のネーミングセンスはかなり終わっている方なのだ…

百足

何回も使っているのに、それが「ただなんとなく使っている」だけなので、使っているものの要求水準を満たす事にふと失敗すると、頭が真っ白になって「なんでだどうしてだおかしいだろう」しか浮かんでこなくなる。普段手垢のついた馴染みのある事ばかりして…

靴を作るにまず靴紐から

食った事ないのだけど、メダカって美味しいのだろうか。一匹二匹(魚類だから数え方は一尾二尾なのかもしれないが)程度だと食いでがないので、ある程度てんぷら粉でまとめて揚げるのがよさそうである。メニュー名がメダカの学校になりそうなのが非情という…

天ぷらの代わりにお好み焼きを蕎麦に乗せる

何を見てそんな事を思ったのか忘れたが、「本と文章は別のものなのではないか」と思った。活字になる前、テキストとしてただ存在しているふわふわしている、言葉で内容を想念させるのが文章で、それが物体に着陸したものが本なのではないか、という事のよう…

ブロッコリーのてっぺんの方は掃除道具みたい

バナナマンのライブDVDを観ながらヘラヘラしていたら一日が終わって日がとっぷり暮れていた。朝方にヤマトの兄ちゃんがアマゾンの荷物を届けに来た。昼前にもう一回同じ兄ちゃんが来た。もう一つ荷物があるのを見落としていたらしい。二つ目にもサインをさら…

呉越同舟に見る婚前交渉の有無とその是非について

電柱に登ってみたい。理由はない。電柱に登ってみたい。そこそこ高いところから、そこそこの眺めを得たい。ごみごみと密集した住宅街なので、電柱の助けを借りて多少高度を上げてみたところでさしたる絶景は得られないと思うのだが、電柱によじ登るという行…

ゴミ散布車

散漫としていた。散漫は、散って慢である。散るに関しては、気が散って意識が散ってどこにも凝縮せずうっすらした状態の事だろうから、感覚的に何が言いたいのかは分かる。慢って何なんだろう。漫遊記、漫画、自慢、傲慢、怠慢。この中だときっと怠慢の漫が…

火の手を伸ばして

一週間くらい前から、夜の9時くらいに外から拍子木が聞こえる。続いて、おじさんの「火のぉ〜用心」『火のぉ〜用心』という掛け声が聞こえてくる。町内会の有志皆様による、火の元に気をつけましょうキャンペーンである。防災運動とか防火運動とか色々言い…

ヘビィ・オイル・スマッシュ

人から昼ご飯をもらったのだが、これがまたものすごいやつだった。「ものすごい」という単純で裏表のない言葉で表現するのがきっと適当なほど、ものすごかった。焼いた硬めの長パンの中に、てんこ盛りなトマトソースとミートボール、モッツァレラチーズが挟…

無味の病人食

どんな美人も3日で飽きるらしい。そうか。どんな美人も3日で飽きるのか。飽きっぽい。飽きるほどの人間に巡り合った事がないので、私はまだ美人に出会った事がないのかもしれない。美人という言葉が内包するある段階への年齢達成度が、思考の沈潜を妨げて…

見た目に似ていない親戚同士

缶詰に入った鯖を食べた事があるだろうか。俗に言う、いや俗にしかそんなものはないだろうからそんな言い方をしなくても良いのだろうが、いわゆる鯖缶というやつである。なぜか水煮タイプのものがあるが、よく見るのは鯖味噌缶の方だ。どうして水煮タイプの…

空飛んで飯食って糞して寝る絨毯

文体をどのように評価するかについて、その人の肉声を知らなければ、もっと言えばその人がどう喋るのかを知らなければ正確な評価は下せないのではないか。本屋にあったナンシー関のムックを手に取り、初めに載っていた本人のエッセイを読んでみた。ものすご…

土気色に干からびたオタマジャクシに見える

「ご飯のおかずを10個挙げなさい」と言われると最初は面食らうに違いないが、一過性の思考麻痺が沈静した後にはぽつぽつと頭の中に候補(回答)が出現してくるに違いない。納豆があり、ふりかけがあり、海苔があり、目玉焼きがあり、塩鮭があり……。色々発想…

いいかい、これが膾炙だよ

朝の8時に家を出て20時過ぎに帰宅するというかなりエクストリームなスケジュールで一日、いや丸半日お外にいた。グラブルフェス2018にいた。多分公式が撮っている記録のどこかにうっすらと私みたいな存在の影がぼやっと伺えると思う。まさか入場まで3時間…

カップのおしるこは美味しいのかどうか

「フライドチキン好き?」と訊かれると「えっ、味付け海苔美味しくないですか?」と答えるみたいなズレを感じていた。何に対して、どう、とかは分からないのだけれど、そんなものを。味付け海苔の袋についているチャック、あんなもので湿気を防げると思った…

旅する子がみんな可愛いわけじゃない

朝、ごはんですよの唐がらしバージョンを食べた。ごはんですよの系列であり家計に連なり、どう頑張ってもそんなに辛くない、せいぜい「ん? 今、辛味が通りがかったかな?」程度の味しかしないと思っていた。先入観とは怖いものである。めちゃくちゃ唐がらし…

松竹梅という選択肢を知らなければ花見だけでいいのに

袋に入った長ネギを取り出す時、ネギの緑色の方を天、白い根っこの方を地とした場合、大抵の場合天の口が開いているので、袋を逆さに持って、緑色の頭の先っちょを握り、ネギの表皮が湛える独特な質感でビニルが引っかからないよう、そろそろと引き抜いてい…

ごはん……なん、ですか?

直近の食材買い出しにおいて、なかなかインパクトのある商品を見つけたので、ついつい買い求めてしまった。それらすなわち、桃屋の『ごはんですよ!』の「柚子こしょうのり」「唐がらしのり」という、まさかのバリエーションが存在していたからである。売り…

狭あい器

先日、お家のすぐそばで道路工事をしていたのだけれど、その通知看板に「狭あい道路拡張工事を行なっています」と書かれてあった。「狭あい」? 「せまあい」道路って、大の大人が使う言葉だろうか、と思った。狭あい道路を拡張していますとは、自動車で遊ん…

zzzの真意

昼前まで寝ていた。体力が保たなかったからである。7時に目覚ましが鳴り、朝の光が窓から差し込むのをうっすら視認し、「あ〜無理無理、これは無理だわもっと寝ないといけませんね本当に」と生存本能管理司令部からコメントが届いたので、ずるずるする鼻を…

思った以上に何もない場所へ

今日一日の体調推移を見て、これはもう間違いなく風邪にやられたなと確信した。鼻水が止まらず、喉は引っかかった感じがして、頭が動かない。日程を一週間先取りして誤るという渾身のミスをフルスイングで犯してしまい、徒労と終わった約3時間にも及ぶ行軍…

マスクの下に顔面下部は本当に存在するのか?

完全に扁桃腺をやられて、喉の奥というか鼻の奥が腫れてつっかえた感じが一日中続いた。不快感が継続して常駐すると、それはもう不快感ではなくてただの不快である。蓄膿症になると頭はぼーっとするし常に鼻水らしき何かしらが鼻腔の中を席巻しているのだが…

まっとうな豆板醤は小さじ1で十分なので全然減らない

昨日はすっかり忘れていた。心身がそろそろバランスを崩しそうであるなこれは気をつけなければいけないよというアラートが鳴り始めたのが今朝で、朝ご飯を食べながら「あ、忘れてた」と思い出した。ものすごく綺麗に、一日の義務を受け止める頭の中の天網が…

あれは仲介役だったのか主役だったのか

渋谷の方に呼び出されたので、早めに到着して千里眼に行った。私の中では、老化=食が細くなるというひとつの定式があるため、身体にはあんまりよくないとは思いつつも機会を見つけては胃袋の調子を確かめる事にしている。セルフチェックというやつである。…

解毒剤を用意してから服毒しなければ頓死する

爽を食べたらめちゃくちゃ寒い。冬にアイスを食べる際には、こたつというアイテムを添えなければ食後の冷感でしんどくなるという事が、最近食後にアイスを食べてみる事で分かってきている。別にそんな事をしなくてもいいのだが、「なんか、こう、特に理由は…

BOWS AND BOXESをくれると言っていたけれど

職業病と言うが、人間として生きようとしていれば、生きていて罹患する限りの全ての疾病が職業病なのではないかと思った。携帯のメモ帳にぽちぽち打ち込んでいる間、向かいのホームに滑り込んできた電車内の乗客と目が合った。人間の知覚器官が優れているの…

トーラスの車輪に乗って

大家さん側に通じる玄関を通り過ぎたところ、意外な事にというか予想もしなかった事に、季節感を大事にする性格をしておられたらしく、表札と玄関扉にクリスマス飾りが施されていた。正月に注連縄、家柄によっては国の休日に日本国旗を掲げたりするものだが…