他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

Tex論

テフロン加工が施されたフライパンは、卵焼きがくっつかないのでとても素晴らしいと思う。卵焼き以外にも、ハムとか人参とか、いろんなものがくっつかないので優秀である。テフロンという名前が、もうそれ自体で可愛いのだ。ひらがなで書いてみれば分かるが、「てふろん」である。なんとなく、「てふ☆ろん」という文字列として読んでしまいたくなるほどに可愛らしい。「てふろん♪」である。るんるん。頭の「て」を取り除くと「ふろん」になるが、これはあんまり可愛くないので考えなくてよい。「フロン」あるいは「風呂ん」であり、後者はお風呂のご当地キャラ化みたいな意味不明のあざとさが滲み出てしまい、私の本意ではない。ぷりちーなのはてふろんである。皆、テフロン加工には足を向けてゆめゆめ寝られぬよう、気をつけていただきたい。とか言っていると、そういえば布団の足の方が思いっきり台所の方を向いていた。不敬、テフロンに対しての不敬である。たかがフライパンであるから、怒ったところで大したことはない。きっと、朝ゆっくり眠っていたい時に、おたまとかと結束して、耳元でがいんがいんとノイズをぶちまける嫌がらせを強行するくらいだと思われる。最近よく目玉焼きをつくるし、卵を大量に割りまくる機会に恵まれたので、フライパンについてしばし意識を巡らせてしまった。全日本フライパン愛好協議会推進機構みたいな団体があれば、2018年の佳作に選ばれるくらいのフライバンテキストを書いたと自負している。フライパンテキストってなんだろうと今自問自答しているが、フライパンに関する文章なのだからフライパンテキストとしかコメントしようがない。オーバーセットテキストはオーバーセットされたテキストなのだからオーバーセットテキストなのだ。そういう事である。納得していただくしか、納得してくださいとお願いするしか、私にはできない。私の言い分やお前の言い分やあいつの言い分がどんなものであったとしても、納得しなければ腑に落ちなければ、それはただの言い分でしかないと言おうと思ったが、そうでもない気がしてきた。真理を懇々と説かれたら、それはどうなるのだろう。宗教とかは、それは、相手の言い分をこちらが飲み込むかどうか、なのだろうけれど。公理というか定理というか、そんな感じの「どうやったって初めからマウントを取られているタイプの物事」を滔々と説かれた場合、それはどうなるのだろう。抗う事が、言い分を守るために必要な、それ自体が必要な事なのだろうか。いつしか痩せ我慢になっていって、枯渇して死にそうな気がするな。