他愛がない

日記が置いてあります。タイトルと中身はあまり関係ありません。短編小説も書いてます(https://kakuyomu.jp/users/mezounagi/works)。 twitter:@mezounagi mail:mezounagi★outlook.jp(★→@)

いつもタヌキの置物みたいな顔で座っている

近隣で工事が相次いでいる。真横のドガガズガガもそうだが、一本入った路地では旧家屋を取り壊していたり、道路工事をしていたり、くっそデカい建物が日々成長していたり、ゼネコン感が溢れている。私はゼネコンという言葉に対して、利権とかなんとか、そういうよろしくない文脈づけをされたセンテンスしか覚えがないので、ゼネコンに積極的にいいイメージを持っていない。というか、ゼネコンが何を意味するのかよく分かってない。風が強い日が続いている。人間は、顔以外はしっかり防備できるように衣類を開発した。顔以外は分厚い上着を羽織り厚い生地の穿き物でも装備すれば万全である。その万全から一を欠くのが顔というパーツである。ここばかりはどうしようもない。銀行強盗フェイスかフルフェイスヘルメットをする以外は、マフラーを盛り上げて下何割かを申し訳程度に隠すか、頭にニットキャップでもかぶるか、マスクをするか、など、いや、よく考えたら色々防護策は講じられていた。ただ、手軽にバリアを貼れる場所でもない。目鼻出し帽子が被覆面積的にはパーフェクトだが、見た目がパーフェクトからは程遠い。町並みをそこまで堂々と歩かれては銀行強盗には見えないかもしれないけれど、企画モノAVで出てくる顔を出さない男衆みたいな感じには見えてしまう。もっと賢く顔が寒くない装備品が出てこないかな、と思う。寒さは分厚い布地さえ貫通してくるものではあるのだけれどもね。寒いし、風が強い。ぴゅんぴゅん吹いている。おかげで、干した洗濯物がばっさばっさ竿から落ちている。対抗して、ハンガーに干したタオルをさらに洗濯バサミで重ね留めし、これで落ちないだろうと思ったら、落ちない代わりに受け続ける風圧が増し、ハンガーもろとも竿から落っこちていく、という追いかける方が負けるイタチごっこを続けている。そして、大家さん側家屋で工事をしている作業員の人が、私がいる側を通って作業スペースに赴くらしく、落ちていたら出窓の柵にかけてくれている。大変ありがたい。何かお礼でもしようかな、と色気付いてはみたものの、チョコモナカジャンボくらいしかあげられるものがなかったので、心の底でありがとうありがとうと繰り返して一年天に通じ地にもう一回戻ってくる事を願うばかりである。今日スーパーで前に並んでいた人のカゴを見ると、ものすごい「その人の生活臭」が爆発している中身だった。人間、めちゃくちゃな食生活でも、生きてはいけるのだなと思わされる。